近年、人気のバルサミコ酢。
イタリア・モデナ地方の特産品で、煮詰めたブドウ果汁を短くても6年以上、木樽で熟成発酵させた果実酢です。イタリアではブドウの種類や熟成年数によって、厳しく等級付けされています。
基本的な使い方は、オリーブオイルや岩塩と混ぜてドレッシングを作り、サラダにかける方法。
また、煮詰めて、とろみのあるソースにし、魚や肉料理、アイスクリームなどにかける食べ方も伝統的。
今回はちょっと工夫して、バルサミコ酢に生クリームを混ぜてみましょう。深みのある酸っぱさに生クリームの甘さが溶けあって、絶妙の味になります。
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当マガジンの「レシピ」から「バルサミコ酢」で検索してみてください。さまざまなレシピが出てきます。
モデナ産のバルサミコ酢
生クリームでフレッシュな甘みに
バルサミコ酢を煮詰めたソース、煮詰めないドレッシング、それぞれのレシピをご紹介します。
なお「クレマ・バルサミコ(バルサミコ酢クリーム)」として市販されているのは、バルサミコ酢に濃縮ブドウ果汁を加えてクリーム状にした物で、それもおいしくて便利ですが、生クリームを加えた当レシピとは別物です。生クリームを加えると、フレッシュな甘さになります。
バルサミコ酢と生クリームのソースの作り方(煮詰めて作る)
【材料】
・バルサミコ酢:100ml
・生クリーム:100ml
【作り方】
1./バルサミコ酢を小鍋に入れ、中火にかける。プツプツと泡が出てきたら、弱火にして煮詰める。
2./バルサミコ酢が半量程度に煮詰まったら、生クリームを投入して混ぜる。
沸騰しないように注意
3./とろみが出て、半量程度になるまで煮詰める。
●ローストビーフに
ソースは熱いままでも、冷たくしても美味。
肉料理とは相性バッチリ
●アイスクリームに
バニラアイスがお勧め。アイスクリームの甘味とのバランスが絶妙です。
これぞイタリア風アイスクリーム
バルサミコ酢と生クリームのドレッシングの作り方(火を通さず、そのまま使う)
【材料】
・バルサミコ酢:100ml
・オリーブオイル:200ml
・生クリーム:200ml
・塩(あれば岩塩):少々
・こしょう:少々
【作り方】
バルサミコ酢、オリーブオイル、生クリームをボウルに入れて、よく混ぜる。味をみて、塩とこしょうを少々足し入れて混ぜる。
●カプレーゼや野菜サラダのドレッシングに
地中海料理の定番・カプレーゼは、モッツァレラチーズ・トマト・アボカド(バジルなど緑の野菜でもよい)の幅をそろえて切り、順に並べたサラダです。
野菜サラダはお好きな物で。
野菜やチーズの味が引き立つ
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。