花椒(かしょう・ホアジャオ)というスパイスをご存知でしょうか。主に中国料理に使われるスパイスのひとつ。とくに香辛料を効かせたピリ辛な四川料理には、唐辛子とともに欠かせない食材です。
そんな花椒が“しびれブーム”に乗って、日本の香辛料の「山椒」とともにブームの兆しをみせているのです。
花椒の口の中がしびれるような辛味は山椒と同じですが、山椒よりも芳香が強く、辛味の強さもパンチ力があります。
花椒はスーパーマーケットなどで、粉末状あるいは乾燥したホールで売られている場合があります。花椒初心者にはホールをそのまま使用すると、香りやしびれがキツすぎると感じることでしょう。そこで花椒オイルの登場です。
花椒オイルを使用した麻婆豆腐をつくってみたところ、本場四川料理のような本格的な麻婆豆腐に仕上がりました!
また、作り立て熱々の花椒オイルを冷奴に、ジュッと垂らし、塩を少々ふりかければ、中華風冷奴に早変わりするなど、中華料理全般に使用できるので重宝します。
一度つくっておけば、数ヵ月は保存も可能。しびれるオイルで、来たる暑い夏も元気に乗り切りましょう!
鍋にひく油を花椒オイルに!
花椒オイルの作り方
【材料】
・花椒のホール:15~20g
・ごま油:150~200ml
花椒は中華に必需
【作り方】
1./分量のホール状の花椒を用意し、フードプロセッサーなどで粉砕する。あらかじめ粉砕されているものを使用してもよいが、香りの強さがまったくちがうので、できればホール状のものを、使う分だけ粉砕するのがおすすめ。
好みで分量を調整しよう
2./これが粉砕直後。香りがキッチンに行き渡る!
多少粒が残っていてもOK
3./2を耐熱容器などにいれ、小さじ2杯ほどの水を加え全体を混ぜておく。
「ちょっぴり湿ったかな」が目安
4./熱伝導率の高い鉄のフライパンなどに油を注ぎ、煙が出る直前くらいを目安に熱する。
火加減は中火で
5./4の熱した油を、3の花椒にかける。この時、油が飛び散るので注意しよう。
ジューッと豪快な音をたてている
6./5の油が充分に冷めたら軽く混ぜ、キッチンペーパーで花椒を濾して瓶などの密閉容器にうつしたら完成。
深めの容器を用意しよう