5月5日は「子どもの日」。古来「端午の節句」は柏餅を食べる風習があります。
柏の木は、新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、家が断絶せずに栄えていく象徴。柏餅も縁起の良い食べ物とされています。柏餅を、手作りしてみませんか。
団子粉を使ってレンジで簡単に作れる方法をご紹介します。砂糖と水の替わりに甘酒を入れて、餅が硬くなるのを防ぎ、おいしくヘルシーに仕上げます。
人気の高い味噌あんで作りましょう。
上新粉、団子粉、白玉粉の違い
柏餅は一般的には、うるち米を原料とする上新粉で作りますが、蒸したり搗(つ)いたりと手間がかかります。そこで、うるち米ともち米を原料にしている団子粉を使います。
ちなみにもち米が原料の白玉粉だと、食感が柔らかくツルツルとしてしまいます。
【材料】(柏餅4個分)
・白みそ(他の味噌でも可):30g
・白あん:70g
・柏の葉:4枚
・団子粉:100g
・甘酒:100cc(80ccと20ccとに分けて使います)
【作り方】
1./白味噌と白あんを混ぜて、味噌あんを作る。他の味噌を使う場合は、白あんで甘さを調節する。4つに分けておく。
2./耐熱容器に団子粉と甘酒80ccを入れ、粉っぽさをなくすようにして、しっかりこねる。ここでしっかりこねて、できるだけ粉っぽさをなくすことが、コツ。
3./2にラップをかけて、電子レンジ600wで3分加熱する。
4./加熱している間に、柏の葉をさっと洗い、軽く水気を取っておく。完全に乾かすと、葉が餅に引っ付いて食べにくくなるので、軽く拭いて皿に並べておく程度でよい。
5./3と甘酒20ccをビニール袋に入れて、すりこぎで、ダマや硬いところをつぶしながら、のし餅を作るように伸ばしていく。
のし餅を作るように
6./手水をつけなから、4つに分け、それぞれを俵形にまとめる。手水をつけすぎると、餅にコシがなくなるので注意。
俵型にまとめる
7./手にのせて、楕円形を作り、中央に味噌あんをのせる。
たっぷりの味噌あん
8./2つに折りたたみ、柏の葉で包む。
もちもちした柏餅
2の時によもぎ粉を入れてよもぎ餅にしたり、味噌あんを小豆あんにしてもおいしくいただけます。
保存は冷蔵庫で。3日ほどで食べ切ってください。硬くなった場合は、流水にさっとくぐらせ、ラップをしてレンジで温めてください。
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。