瓜の季節は終わりましたが、今回は珍しい瓜の仲間、そうめんかぼちゃを紹介します。そうめんかぼちゃの正式名称は“金糸瓜(きんしうり)”と言いますが、茹でるとそうめんのようになるためこう呼ばれています。夏に収穫された後、甘みを増やし、よりほぐれやすくするために秋口まで寝かせておき、今頃食べられることが多い野菜です。
収穫後寝かせておく
そうめんかぼちゃの栄養価
そうめんかぼちゃは、石川県の能勢が発祥とされており、能勢の伝統野菜です。ビタミンA、葉酸、カリウムが豊富に含まれ低カロリーであるため、ダイエット中、とくに女性におすすめです。
見た目は黄色くて細長いかぼちゃか瓜といった感じですが、皮が非常に硬く包丁で切るのも骨が折れるほどです。
味は、かぼちゃとは似ても似つきません。ほんのり甘みがあり、食感はきゅうりの千切りといった、サクサク、パリパリな感じです。味にくせがないので、サラダや酢の物、漬物など何にでも合います。
茹でるとそうめんに
そうめんかぼちゃを初めて料理すると驚くのは、茹でると面白いようにパラパラとほぐれて、まるで包丁名人が切ったようにきれいに千切り状態になることです。茹で上がりを冷やして麺つゆにつけてそうめんのように食べるという食べ方もありますが、今回は茹でて酢のものと味噌マヨネーズかけを作ります。
そうめんかぼちゃの茹で方と食べ方
そうめんかぼちゃは大きいので、輪切りにしても十分入る大き目の鍋が必要です。
【作り方】
1./そうめんかぼちゃを2~3cm程度の輪切りにして種を取る。皮がかなり硬いので注意。
2~3cmの輪切りにする
2./1が十分入る大き目の鍋に水を入れ、塩を少々加えて沸騰させ、1を投入して10分程度茹でる。茹ってくると、実の色が濃くなり、透明感が出てくる。菜箸で実を突いてほぐれてくるようなら茹で上がり。
茹だってくると実がほぐれ始める
茹で上がると皮と実がバラバラに
3./茹で上がったらザルに取り、流水で冷やす。冷えてきたら、手でほぐすようにすると、皮から実が簡単にはがれてそうめん状になる。皮と、皮のそばについている、そうめん状にならない実は食べられないので外して出来上がり。
きれいにほぐれる
茹で上がったそうめんかぼちゃは、そのままだとサクサクの食感、布巾などでぎゅっと絞るとパリパリの食感になる。お好みでどちらでも。
茹で上がったそうめんかぼちゃを布巾で絞って酢の物に。
蟹とカイワレをのせた柿酢のもの
味噌1、マヨネーズ1、白ごま少々を合わせて味噌マヨネーズがけも美味。
クセがなく味噌マヨとも合う!