古代中国の伝説から、行事食になったそうめん
7月7日は、七夕。そしてそうめんの日でもあります。古代の中国で7月7日に亡くなった子どもが鬼になって疫病をはやらせたため、その子の好きだった索餅(さくへい)という菓子を供えたところ、病が治まったとか。
日本の宮中でも、平安時代から索餅を供えていましたが、やがて同じ小麦粉から作るそうめんに替わったといわれています。
七夕の夕空を見立てたスープ
七夕の、暮れなずむ夕べ。好きな人に会える期待に満ちた時間。枝豆と豆乳のスープで、たそがれの空を表します。そうめんを天の川に、オクラを彦星に、ハート型のニンジンを織姫に見立てたスープです。
【材料】(2人分)
・枝豆(中身):200g
・タマネギ(薄切り):60g
・バター:20g
・顆粒コンソメ:8g
・そうめん:10本(器の大きさに合わせて折る)
・豆乳:400cc
・オクラ:薄切りにしたものを1人に1片(飾り用)
・ニンジン:ハート型に抜いたものを1人に1片(飾り用)
旬の枝豆の緑が美しい
【作り方】
1./枝豆をゆでる(冷凍を使ってもよい)。さやから取出した中身で200gを用意する。
2./フライパンを火にかけてバターを溶かし、弱火でタマネギがしんなりするまで炒める。茶色く焦げると出来上がりの色が美しくないので、焦げないように注意。
3./2で炒めている間に、そうめんをゆでておく。オクラを薄切りに、ニンジンをハート型に切り抜く。
オクラをニンジンよりやや大きめに
4./2のフライパンに枝豆と顆粒コンソメを入れて、コンソメが溶けるまで軽く炒める。
コンソメがなじんだらOK
5./4をフードプロセッサーでムース状にして、豆乳を加えてよく混ぜる(/4と豆乳をミキサーにかけてもよい)。
6./お好みで、こしょうを足してもよい(分量外)。
7./5を容器に入れ、冷蔵庫で冷やす。食べる直前に取出し、そうめんを天の川に見立てて置き、オクラとニンジンを添える。
冷えているほうがそうめんやオクラ、ニンジンの飾りが沈みません。そうめんを生クリームに替えてもおいしくいただけます。日常のスープとしてもお召し上がり下さい。
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を勤め、国内各地や世界50カ国で取材。