日本料理にとって、煮干しは出汁に必要不可欠な食材のひとつ。
近年では、家庭で煮干しから丁寧に出汁をとる方も少なくなってしまい、身近な存在にも関わらず、「なんだか使いづらい食材だなあ」なんて思っている方も多いのでは?
そもそも、煮干しは出汁をとった後は、捨てられる運命に。今回は、そんな煮干しを美味しく大活用のレシピです!
栄養価の高い煮干しを活用
煮干しは、カタクチイワシなどの小魚を煮て干したもの。イワシはDHAやEPAなど、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やしてくれる必須不飽和脂肪酸の両方がバランスよく含まれています。このふたつは、脳神経の発育や機能を高め、中性脂肪を減らす作用があるため、脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化、高血圧などの成人病の症状を予防、改善してくれる優秀な成分。
さらにカルシウムやビタミンB2も豊富にふくまれている煮干しは、栄養価の高い食材なのです。
今回ご紹介する「煮干しの酢漬け」は、まず煮干しを乾煎りします。乾煎りすることで、煮干しに含まれるカルシウムがコラーゲンと結合し、魚の生臭さが消え、さらにコラーゲンが変化し、カルシウムが溶けやすくなり、身体に吸収されやすくなるのです。
酢漬けにして、冷蔵庫で2時間ほど寝かせば、完成。そのままつかってもOKですが、さらに1週間ほど寝かすと、煮干しがさらにふわふわになり、酢にも丸みが出て、おいしさが増していくので、長く楽しめる一品となります。
おやつ代わりにそのまま食べてもいいのですが、大根おろしなどとあえて、ごはんと共にいただいたり、旨味成分がたっぷりのつけ汁は、おひたしや冷奴、お醤油の代わりにお刺身につけたりしてすべて使い切ることができるスグレモノなのです!
煮干しの使い方の可能性がひろがる逸品、ぜひお試しあれ!
煮干しの酢漬けの作り方
【材料】
・煮干し:一掴み分
調味料
・酢:大さじ3
・砂糖や蜂蜜:大さじ1/2
・塩:少々
【作り方】
1./煮干しをフライパンで乾煎りする。
茶色く色がかわるまで
2./調味料を合わせ、容器に移した1に加える。
先に調味料を合わせておこう
3./冷蔵庫で2時間ほど寝かせたら完成!
大根おろしとあえても