【小泉武夫が通う店】ジャズカフェ「メアリージェーン」(東京都渋谷区)

カテゴリー:食情報 投稿日:2016.08.30

渋谷駅南口から近い桜丘に1972(昭和47)年開店のジャズカフェの名店がある。知る人ぞ知るジャズの店に小泉センセイが足しげく通っているという。

「意外に思う人もいるだろうが、我が輩は昔から音楽は何でも好きで、ジャズも大いに楽しんできた。だから、家族づきあいをしているナベサダこと渡辺貞夫のコンサートにもよく足を運んでいた」(小泉センセイ)。

2階の店に通じる急な階段を昇ると、そこは昭和30~40年代のモダンジャズ全盛のころのあの懐かしい雰囲気が漂っている。創業者の福島哲雄さんが友人ら3人と自己流で組み立てて作った巨大スピーカーが中央にでんと控えている。

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自家製大型スピーカー

 

「スピーカーからは、迫力のある音響とともに演奏者の荒い吐息までが聴こえてくる。客は、スピーカーに耳を傾けているが、かといって話したりしてはいけないという店ではない。みんなそれぞれにウィスキーやコーヒーをすすっている。我が輩は、この店に行くと、必ずといっていいほどカナディアンウィスキーの炭酸割りを注文する。つまみはジャイアントコーン。そして腹が減ってくると、これが絶品のアンチョビをからめたスパゲッティを食う。このほかにも我輩の舌をうならしてくれるメニューはキッチン担当の河合麻衣さんの手になる。また、コーヒーも本格派でいいのだが、マンハッタンスタイルのチーズケーキがすばらしい」(小泉センセイ)。

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人気のアンチョビ入りスパゲッティ

 

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チーズケーキの評価も高い

 

実は小泉先生が、最近、頻繁に「メアリージェーン」に顔を見せる理由があった。

このあたり一帯が、渋谷駅再開発のため、2018年10月までに立ち退かなければならなくなったのだ。40年以上続いてきた「ジャズの老舗」が跡形もなくなるという。

「とにかくこの店に来ると激忙で疲れ切った体と心が癒され、嫌なことなんてみんな消え去ってしまう。男っぽく、素朴さもある店だ」(小泉センセイ)。

小泉センセイがこよなく愛する「メアリージェーン」は2年後にはない。だから記憶にしっかりと留めておくかのように通っているのだ。

ホール担当の松尾史朗さんも「小泉センセイは、よく聴き、よく飲み、よく食べていただける最上のお客さんです」という常連だった!

あと2年! さあ、「メアリージェーン」へ急げ!

 

Mary Jane (メアリージェーン)

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店内

 

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入り口

 

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松尾史朗さん

 

コーヒー600円

チーズケーキセット1000円

 

東京都渋谷区桜丘町2-3 富士商事ビル2階

電話:03-3461-3381

 

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編集部
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