出品酒世界最多の日本酒鑑評会「SAKE COMPETITION」純米吟醸の部で第1位に輝いたのが、仙台伊澤家 勝山酒造(宮城県仙台市)の「純米吟醸 献」です。
日本酒の鑑評会は数多くありますが、「SAKE COMPETITION」は、一般の人でも購入できる酒に出品を限り、また銘柄名を隠して酒の中身のみで競われます。本年は世界から1483点(海外21点)が出品され、7月29日に受賞酒が発表されました。つまり、ここで選ばれたお酒は“世界一おいしい市販酒”といえるもの。
仙台伊澤家勝山酒造は元禄年間創業、320年以上の歴史を誇る醸造元です。旨味の純度と透明感の高い酒造りを特徴としています。代々の蔵元が自ら包丁を握る料理好きなのに加え、グループ企業に仙台一の料理屋「勝山館」や食のプロを養成する「宮城調理製菓専門学校」をもつなど、「食」へのこだわりが強く、日本で最初に「食中酒」を標榜した蔵でもあります。
受賞した「純米吟醸 献」は、“純度の高いきれいな旨味”を出すことを目指して造られました。兵庫県特A地区産の山田錦と仕込み水に泉ヶ岳山麓の地下水を使用、米の旨味をしっかりと削り出すとともに雑味やオフ・フレーバーを極力排除して醸されました。
「穏やかながらもきれいな香りとなめらかな飲み心地に始まり、後半からふくよかな旨味が膨らんでくるお酒です。派手さはありませんが、清楚で上品な仕上がりとなっています」(代表取締役会長/12代目蔵元・伊澤平藏さん)
旨口系のお酒なので、和食から素材そのものを生かす薄味の洋食など、幅広い料理に合うといいます。おいしい飲み方は、冷蔵庫で冷やしてワイングラスで。「ワイングラスは『献』の穏やかな香りを引き立ててくれます」(伊澤さん)
「純米吟醸 献」
原料米:山田錦
精米歩合:50%
アルコール度数:16
720ml:2700円(税込)
仙台伊澤家 勝山酒造株式会社/http://www.katsu-yama.com/