青森県の下北半島に位置する佐井村で、同村で収穫する鉄分やカルシウム、ビタミンが豊富な健康野菜「アピオス」のオーナーを募集しています。北米原産のマメ科のイモで明治時代に日本に伝わったといわれています。「一緒に育てて美味しいアピオスを味わって」と呼びかけています。
アピオス
オーナーを募集しているのは、村の活性化に取り組む一般社団法人「くるくる佐井村」です。代表の園山和徳さん(32)の話では、周辺に出没するニホンザルが農作物を荒らすことに悩まされてきた農家が、ニホンザルが手を出さない作物として2012年からアピオスの栽培を始めたそうです。
アピオスはジャガイモと比べて、鉄分は4倍、繊維は5倍、タンパク質は3倍、カルシウムは30倍あり、ビタミンCに加え、イモ類には含まれていないとされるビタミンEも含んでいるという栄養価の高さが特長です。10月下旬に収穫し、冬の間に「寒ざらし」にして糖度を高めたものを、素揚げにして食べるのがお勧めだといいます。
一口4000円で、約2.5メートルの畝で育ったアピオスを受け取ることができます。約2キロの収穫が見込め、8月の花摘みや雑草取りなどの農作業に参加すると、さらに受け取る量が増えるそうです。発送は来年1月から2月の予定です。
園山さんは「イモのほくほくした食感と甘みが楽しめ、栄養価も高く、血圧を抑制する効果があるといわれるなど健康によい作物です。無農薬で育てるのでクセやえぐみもありません。オーナーとして一緒に育てて、機会があれば農作業にも参加してもらって美味しいアピオスを味わってもらえたら」と話しています。
先着50口。問い合わせは「くるくる佐井村」(0175-33-0014)へ。
※「くるくる佐井村」のブログ:http://www.kurukuru-sai.com/