6月は梅仕事のシーズン。梅干し作りの嬉しいおまけが梅酢です。梅を塩漬けにしているときに滲み出てくるのが白梅酢。赤紫蘇を加えた後のものが赤梅酢。ともに料理に幅広く使えます。
おまけ、といっても梅酢には梅由来のクエン酸やポリフェノールがしっかり含まれています。消化器官を刺激して食欲を増すほか、疲労物質の乳酸や血液中の老廃物の排出を促し、疲労回復や肝臓や腎臓の解毒作用を助けるなど、さまざまな健康効果があるとされています。また、料理に使えば、腐敗を抑えたりカルシウムの吸収率をアップしてくれます。上手においしく活用しましょう!
1.漬物やマリネに
大根や蕪を薄切りにして、ひたひたの梅酢に漬けるだけ。好みで砂糖を加え、甘酢漬けにするのもよい。
洋風に楽しみたいのなら、梅酢2に対しオリーブオイル1を合わせて砂糖少々を加え、好みの野菜等をマリネする。
2.ごはんにプラス
すし飯を作るときに酢の代わりに使えば、暑い季節に食の進む「梅酢のおすし」に。具材はお好みで。
お米1合に対して大さじ2程度入れて炊いた「梅酢炊き込みご飯」も、夏にぴったり。炒りごま、青じそなどとよく合う。また、弁当用のご飯を炊くときに梅酢少々を入れたり、おにぎりの手水に梅酢を使えば、いたみにくくなる。
【じゃこと胡麻の梅酢すし】
米2合を少なめの水で炊き、梅酢大さじ4と砂糖小さじ4の合わせ酢ですしめしを作る。炒りごまとじゃこを混ぜ、最後に刻んだ青紫蘇を散らす。
3.ドレッシングやソースに
梅酢にオリーブオイルを加え、胡椒で味を調えれば梅ドレッシングに。また梅酢と味噌を合わせた梅酢味噌は冷奴にぴったり。マヨネーズやヨーグルトで伸ばしたソースは、きゅうりやセロリなどのスティック野菜とどうぞ。