熊本地震の被災者が暮らす複数の避難所でノロウイルスによる感染症が拡大しています。初めてウイルスが検出されたのは地震発生から4日後の4月18日、熊本市内の避難所で3人が下痢や吐き気を訴えました。南阿蘇村の避難所でも25人が症状を訴えていて、23日にノロウイルスを検出、26日には新たに2人が感染しました。
多くの人が出入りし、慣れない避難所生活によるストレスや体力の低下に伴い、抵抗力が落ちている人が多いでしょう。避難所で流行する感染症は他にも、インフルエンザ、肺炎、百日咳、ウイルス性肝炎などさまざまあります。感染症以外でも、気温が上昇してくると食中毒の心配も出てきます。
避難所ではトイレなど衛生面も問題になっています。マスクの装着、手洗い、うがいなどを徹底したいものですが、断水などが続くと限界もあります。そこでお勧めしたいのが発酵食による感染症や食中毒の予防です。細菌やウイルスの感染を防ぐのは免疫力ですが、免疫細胞をつくっているのは腸です。発酵食品はその腸内環境を整えてくれるので、元気な免疫細胞をつくれるようになり、感染症や食中毒を予防するのです。
納豆、漬物、味噌汁、ヨーグルト、チーズなど、避難所でも入手できるものを毎日摂るようにしましょう。納豆をストックしておくのは大変ですが、乾燥させた「ドライ納豆」なら量がかさばらず、長期保存もできます。