新年度が始まって約2週間、入学、入社、異動など何かとあわただしく毎日を過ごしている人も多いのではないでしょうか。そんなときに食べたい野菜の1つがアスパラガスです。
春のお疲れにアスパラガス!
アスパラガスは疲労回復に役立つ野菜だと言われています。アスパラガスに含まれるアミノ酸の1種であるアスパラギン酸には、体内の疲労物質・乳酸の代謝やたんぱく質の合成を助ける働きがあります。ほかに抗酸化作用のあるβカロテンや細胞の生成に役立つ葉酸、毛細血管を丈夫にして高血圧予防などに役立つルチンなども含まれています。
グリーンとホワイトの違いは?
ところでグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスの違いを知っていますか? グリーンアスパラガスもホワイトアスパラガスも品種としては同じもの。軟白栽培、つまり土をかぶせるなどして日光を遮って葉緑素が作られないよう育てられたものがホワイトアスパラガスで、柔らかい口当たりと甘みが特徴です。太陽の光を浴びて育つグリーンアスパラガスにはβカロテンやビタミンCが多く含まれています。
日本ではじめて家庭料理として登場したのはホワイトアスパラガスでした。ヨーロッパ原産のアスパラガスは、江戸時代に日本に伝えられましたが、当初は観賞用でした。明治時代になってから食用として栽培され始め、缶詰のホワイトアスパラガスが多く出回ったのです。
春はアスパラガスがおいしい季節
今では一年中見ないときのない野菜ですが、アスパラガスの旬は春から初夏にかけて。甘く風味の高いアスパラガスが楽しめます。
おいしいアスパラガスの選び方は、茎がまっすぐ伸びていて、緑色が濃く、ハリ・ツヤがあること。穂先がピンと締まっていて、根元の切り口がなるべく乾燥していないものを選びましょう。保存は、乾燥しないようにラップなどで包み、穂先を上に立てて保存します。それでも鮮度が落ちやすい野菜なので、なるべく早く食べましょう。
オススメの食べ方は、サラダやフライ、天ぷら、おひたしなど。アクが少ない野菜なので、茹でるときは少量のお湯で十分です。茹ですぎると風味や栄養が失われてしまうので、注意しましょう。炒めものや天ぷらも、下茹でなしでも調理できます。根元近くの皮が固い場合は、3~4cmぶんをピーラーで剥いておきましょう。
参考/日本食品成分表2015年版(7訂)