熟成玄米、寝かせ玄米という言葉を聞いたことはありますか?
近年の健康食ブームで、芸能人やモデルの方々が紹介したり、熟成玄米専用の炊飯ジャーが販売されていたり、外食時に白米、雑穀米などの他に熟成玄米(寝かせ玄米)を選べるお店も増えてきています。
熟成玄米は、玄米に小豆と塩を入れて炊いたご飯を保温モードで3日間以上保温し続けた玄米のこと。
熟成玄米は、この保温し寝かせている時間がとても重要で、寝かせている間に玄米の糠の部分に多く含まれている酵素が働くといわれており、甘みがあり玄米なのにもち米のようなモッチモチの食感に変わります。
実はこの調理方法、お赤飯のルーツともいわれており、神前に供える熟饌(じゅくせん)用の玄米お赤飯は何日もかけて炊くこともあったそうです。
【材料】
・玄米:3合
・小豆:30g
・自然塩:小さじ1
・水:650cc(玄米モードの水分量)
【熟成玄米 作り方】
1./玄米と小豆をそのままボウルに入れ、サッとほこりをとる程度に水ですすぐ。
2./冷水で玄米をやさしく撫でるように研ぎ、水を換え、これを数回繰り返し、最後に自然塩を加える。(水650ccと自然塩を入れ泡立て器で約8分間かき混ぜる、という方法もあり。玄米に傷をつける目的のよう)。
3./ひと晩(6時間以上)浸水しておく。
4./玄米モードか炊き込みモードで炊飯。炊き分け機能がない場合、通常の炊飯でも可。
5./炊き上がったら1時間くらい蒸らし、一度全体をかき混ぜ、保温モードで3日間保温(寝かせ)する。その間は毎日一回清潔なしゃもじで軽く混ぜる。
1日目 まだポソポソしています。
3日目 赤味が強くなり、シャモジを入れた時にもっちり感が出てきました。
食べごろです。
1週間程度で食べきりましょう!
熟成玄米は徐々に色が濃くなっていきますが、品質には問題ありません。ただし、美味しく食べられるのは炊き上げてから1週間程度とされています。
食べきれない場合は小分けし冷凍保存しましょう。再加熱する時は蒸し調理がおすすめです。
※雑菌に注意
雑菌が繁殖しないように清潔なシャモジで混ぜるなど注意してください。炊飯器は常に保温状態にしておき、電源を切らないようにしましょう。もし異臭がしてきたら食べるのは控えてください。