5月18日“日本酒のプロが認める日本一の酒”が決まる、全国新酒鑑評会の結果が発表され、みごと東日本酒造組合・奥の松(福島県)が金賞を受賞しました。
鑑評会は、酒造技術や品質の向上を目的として独立行政法人酒類総合研究所(広島県東広島市)と日本酒造組合中央会の共催で行われており、今年は全国から854点の出品がありました。専門家により味、香り、バランスなどが評価され、なかでも特に成績が優秀と認められた日本酒に金賞が与えられます。
奥の松酒造が鑑評会で金賞を受賞するのは、今回で8年連続。しかも、7月に創業300年を迎える節目の年の受賞とあって、酒蔵の人々の喜びもひとしおです(なお、奥の松酒造では「創業300周年記念キャンペーン」を実施し、「300周年記念酒」を発売しています。詳しくは(http://okunomatsu.co.jp/300year/)
奥の松酒造は享保元年(1716年)創業、越後杜氏の技を今に伝える老舗の酒蔵です。鉄分を含まないなどミネラルのバランスが日本酒造りに適した軟水の安達太良山(あだたらさん)の伏流水と、昼夜の温度差が大きい酒米に適した気候、そして熟練の職人の技により味が磨かれてきました。特に十六代伊兵衛は「伊兵衛の吟醸蔵」と称えられた名杜氏ですが、その技と常に進化を志向する心は現代の職人にも受け継がれ、奥の松酒造の日本酒は全国新酒鑑評会をはじめ各地の鑑評会で高い評価を受けてきました。
今年の金賞受賞酒は、「甘みがあり、香りも高く、後味すっきりなお酒です。もろみが良く溶けたわりには、いいお酒の出来です」(東日本酒造製造課長・丹治雄市さん)飲み方としては、やはり冷やがおすすめ。6月17日に発売予定なので、楽しみに待ちましょう!
「奥の松 大吟醸雫酒 十八代伊兵衛N 金賞受賞酒」
・原料米:山田錦
・精米歩合:40%
・アルコール度数:17
・1800ml:10,000円(税抜き)、720ml:5,000円(税抜き)
奥の松酒造/http://okunomatsu.co.jp/index.php
※写真は、昨年の金賞受賞酒「大吟醸雫酒 十八代伊兵衛」