2011年3月の東日本大震災での津波で大きな被害を受けた岩手県大槌町で、地元の海や山の幸を使った特産品が新たに開発され、販売が始まりました。関係者たちは、大槌の味を全国に知ってもらうきっかけになれば、と意気込んでいます。
販売が始まったのは、「浜っ娘(こ)母さんのわかめ入り海鮮スープカレー」(マリンマザーズきりきり)、「いわて くるみとハチミツのペースト」と「いわて くるみのハチミツ漬け」(ともにマタギ倶楽部)、「いわて潮風堂のさんまの山葡萄ワイン煮」(TRS食品有限会社)の4商品。
スープカレーは、ホタテをベースにカツオを加えた和風だしに、地元で採れたワカメをふんだんに使いました。一袋540円(税込み)。
海鮮スープカレー
地場産のクルミとハチミツを使った2商品は、優しい甘さでパンやチーズとの相性も抜群だそうです。いずれも50g入り864円(同)で、女性や都市圏の人々への売込みを期待しています。
くるみとハチミツのペースト、くるみのハチミツ漬け
サンマの山葡萄ワイン煮は、県産の山葡萄ワインを使って煮込み、つぶサンショウでピリリとアクセントをつけました。蒲焼やしょうが煮とはまた違う新たな風味が特長だそうです。
さんまの山葡萄ワイン煮
大槌町農林水産課の担当者は「大槌は新巻鮭の発祥の地で知られていますが、4商品も販路を広げて全国の人々に新たな名産品として知ってもらえたら」と話しています。
スープカレーは吉里吉里地区の食堂「よってったんせぇ」(0193-44-2838)、ほかの3商品は沢山地区の「母ちゃんハウスだぁすこ沿岸店」(0193-42-8151)で販売されています。