7月4日、石垣市(沖縄県)と特定非営利活動法人発酵文化推進機構(理事長小泉武夫)が開発した「発酵調味料」の公開説明会が、石垣市内の商工会館で開かれた。石垣島産の黒麹、食材を使い、新しい発酵調味料を商品化する取り組みの一環。石垣市の委託を受け、市のゆばなうれ大使(経済大使)でもある小泉武夫氏が、金内誠(かなうち・まこと)宮城大学准教授、日本料理店「日本橋ゆかり」の野永喜三夫(のなが・きみお)氏らの協力を得て実現した。
左から金内氏、小泉理事長、野永氏
開発された試作品は「発酵石垣島とうがらし」「発酵黒糖黒麹酢」「肉美醤(にくびしょう)」「トマト醤油」「黒麹万能調味料」「石垣島塩麹」の6種類。
発酵石垣島とうがらし
発酵黒糖黒麹酢
肉美醤
トマト醤油
黒麹万能調味料
石垣島塩麹
石垣島産の米から作られた黒麹を筆頭に、とうがらし、塩、かつお節、青パパイヤ、麦みそ、黒糖、豚、トマトなどすべて地元の食材、さらにこれまであまりかえりみられなかった食材も使われている。
公開説明会の試食では「どれもやさしくて美味しい。早く売り出してください」と参加者に好評だった。
公開説明会の様子
今後、開発されたレシピを基に新商品の製造・販売を希望する地元事業者を募り、11月までの商品化を目指す。
「私たちが開発したレシピを地元企業のみなさんに造ってもらい、発酵文化推進機構が流通のお手伝いをします。原料にこの島ならではの食材を使い、二番煎じではない特産品を生み出すことが新たなチャレンジになるのです」(小泉理事長)