
串に刺して肉などの食材を焼く料理は、世界中にあります。おそらく古代から、獲物を刺して焼いていたのでしょう。
フランス語では「ブロシェット」。調味液に浸けた肉やシーフードを焼くのが定番です。今回は牛肉で作りました。塩麹を使って肉を柔らかくし旨味もアップ。
盛り付けによって、ワインのおつまみにも、メイン料理にもなります。ホームパーティーの季節に重宝するメニューです。
ブロシェットの作り方
調味液に浸ける時間は、牛肉は2時間以上(ひと晩でもOK)ですが、野菜は焼く直前に浸けるようにします。肉にしっかりお味が付いているので、野菜は生でもいいくらいなんです。
牛肉のほか豚肉、鶏肉、鹿肉、マトン、ラムなど、またエビなどのシーフードもイケます。野菜も、お好きな物で作ってみてくださいね。
残った調味液は、野菜炒めなどに使えます。ただし牛肉のエキスが出ているので、その日のうちに十分に火を通してお使いください。
【材料】
・牛肉(ステーキ用あるいはカレーシチュー用):200g
・塩麹:大さじ1
・赤ワイン:大さじ4
・ケチャップ:大さじ2
・ハチミツ:小さじ2
・タマネギ:1/2個
・ピーマン:1個
・ミニトマト:2個
・サラダ油:適量
・スパイス(お好みでパプリカ、タイム、クミンなど):適量
【作り方】
1./牛肉を大き目のひと口大に切る。カレーシチュー用ならそのままでよい。全体に塩麹をもみ込み、10分ほど置いておく。

牛肉に塩麹をもみ込む
2./ジッパー付き保存袋に、赤ワインとケチャップとハチミツを入れ、もんでハチミツを溶かす。
3./2の袋に1の牛肉を入れ、できるだけ空気を抜いて閉じる。肉に2の調味液が浸かるようにする>
2時間以上(ひと晩でもよい)浸ける。

牛肉を調味液に浸ける
4./オーブンを220度10分に設定しておく。
5./タマネギ1/2を4つのくし形に切る。ピーマンをタテ4つに切って、種を取る。横2つに切る。ミニトマトはヘタを取って洗っておく。
6./3の袋から牛肉を取り出す。残った調味液を、5の野菜にかける。
7./オーブン皿にアルミホイルを敷く。その上にグリル用調理網をセットする。調理網に薄くサラダ油を塗る。牛肉と野菜を彩りよく串に刺し、調理網にのせる。

焼く準備完了
8./220度で10分焼く。肉の中まで火が通っていればOK。焼き足りない時は追加で加熱する。
9./食べる際に、お好みでスパイスを振りかける。

香ばしい香りがただよう
お皿によってメイン料理にもなります。

ごちそうフレンチとして
福田恭子/発酵食品ソムリエ。薬膳コーディネーター。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国以上で取材。
四六変形判(厚さ0.9×横13.4×縦19.6cm)
192頁
定価:本体2,000円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-48-2
◎入手方法
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