ヘルシー志向の人たちの間では定番の食習慣になっている「アカモク」を食べたことがあるだろうか?
ジェルのような粘性の高い透明のネバネバをたっぷりと纏(まと)いつつ、その見た目とは裏腹にフレッシュな野菜のようなシャキシャキとした歯触りがなんともいえない美味しさを生み出しているアカモクは、ワカメや昆布、モズクなどと同じ海藻類。
アカモクが注目されているのは、美味しさはもちろん、そうしたさまざまな海藻類に比べ、含まれている栄養分が豊富な点にもある。とくに、アカモクが優れているといわれるのは、次の3つの栄養成分だ。
・フコイダン……ネバネバの正体ともいわれるぬめり成分は、フコイダンという食物繊維の一種。免疫力アップや抗がん作用に働くことへの期待が高い栄養成分。
・ミネラル……私たちの健康を保つうえでは欠かせない栄養素であるにもかかわらず、体内でつくることができないため、食べものから摂取する必要がある栄養成分。
・フコキサンチン……メタボリック症候群を改善する抗肥満作用がある栄養成分。
このように、海藻のなかでもダントツに栄養豊富なアカモクは、これからますます注目度アップが期待されるスーパーフードと言えるだろう。
アカモクは、海藻独特のクセが少なく、いろいろな食べ方で味わうことができるので食生活に取り入れやすい。ベーシックで簡単な食べ方は、刻んだネギとかつお節をトッピングして、醤油やポン酢をかけて食べるというもの。アカモクの味わいを存分に楽しめる食べ方だ。
そのほか、生卵と一緒にアツアツのご飯に乗せて食べるのもおすすめだし、味噌汁の具材としても重宝する。マグロやイカと一緒に和えたり、衣をつけて低温で揚げたりすれば、酒の肴としても美味な一品になる。
一度食べたらクセになるアカモク。ぜひ、試してみてはいかがだろう。