江戸の郷土料理、近藤勇も愛した「たまごふわふわ」

カテゴリー:レシピ 投稿日:2025.01.26

江戸時代、今の静岡県の袋井宿の名物に「たまごふわふわ」がありました。「東海道中膝栗毛」にも登場し、新選組の近藤勇も食べていたという記録があり、薄めの出汁にふわっと浮いた卵、黒胡椒の組み合わせがなんともやさしく不思議な食感です。
江戸時代にはハンドブレンダーや泡立て器などもちろんなかったので、いかに丁寧に時間をかけて作っていたかがしのばれます。

 

「たまごふわふわ」の作り方
名前の通り、卵をふわっと泡立てるのがこの料理の肝です。ハンドブレンダーがあれば簡単に泡立てることができますが、泡立て器でも多少時間はかかるものの、きれいに出来上がります。火にかけていると、驚くほど膨らむので、吹きこぼれないように注意してください。

 

【材料】
・卵:2個
・鰹出汁:300ml
・日本酒:大さじ1/2
・塩:小さじ1/2
・醤油:色づく程度に少々
・黒胡椒:少々

 

【作り方】
1./卵をボウルに割り入れ、角が立つ直前までよく泡立てる。全卵だと時間がかかるので、黄身を取り分けて置き、白身だけ泡立ててから黄身をさっくりと混ぜても良い。

角が立つ直前まで泡立てる

 

2./土鍋に出汁、調味料を入れ熱する。

出汁はお吸い物程度の薄めに

 

3./十分に泡立てた1を2に一気に流し込み、黒胡椒を振ってフタをする。

泡立てた卵を一気に流し込む

 

4./弱火で煮ながら1分経ったところでフタをあけて、さらに1分程度煮るとふわっと膨らんでくるので、火からおろして出来上がり。

煮始めはこんな感じ

 

こんなに膨らむ!

 

淡雪かんのような出来上がり

 

(文責・編集部)

 

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