ふと気づけば、温かい料理をいただきたくなる季節になってきたこの頃。今回は温かいうどんのご紹介、いりこの出汁に海苔を添えていただく「花巻うどん」を作ります。
いりこと昆布でとった出汁の旨みに、海苔の味わいを重ねた花巻うどんは、とても上品で深い味わいです。いりこ出汁のとり方もむずかしいことはありません、ぜひこの機会にトライしてみてください。

花巻うどんの作り方
【材料】2人分
・うどん：2玉
・海苔（全型）：2枚

・水：600ml
・いりこ：15g
・昆布：8g

・淡口醤油：小さじ2
・塩：ひとつまみ

・三つ葉：適量
・山葵：適量

【作り方】
1.／鍋に水と、流水にさっと通した昆布といりこを入れ、1時間ほど置く。

いりこは4～5cmの小さいものを使用

2.／1の鍋を弱火にかけ、8割ほどに汁が減ってきたら、昆布を取り出し強火にし、沸騰したら火を消し、漉す。

色目は淡いが深い香りただよういりこ出汁

3.／海苔をそれぞれ6等分に切り、12枚にする。

海苔は食感も味わうよう大きめに切る

4.／三つ葉を2cm長さに切る。

5.／山葵をする。

6.／2の出汁に、淡口醤油と塩ひとつまみを入れ、温める。

7.／うどんを茹で、器に盛り、6を注ぐ。海苔を3枚ずつ盛り付け、4の三つ葉と5の山葵をのせ、別盛りにした残りの海苔を添えたら出来上がり。

いりこ出汁と海苔の香りもご馳走

通常、花巻うどんは刻んだ海苔をかけうどんの上に散らすことが多いようですが、今回は大きめに切って添える形にしています。出汁に海苔の旨みを移しつつ、海苔でうどんを包みこむように食感を感じながら食べるのも最高です。そのため汁にすべて溶けてしまわないよう、海苔の半分は別添えにしています。

（文・写真◎奥田ここ）
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda (https://www.instagram.com/kokookuda/)