今回の酸っぱさは、春にやってくる深海の宝石「ホタルイカ」。小さなボディとは裏腹に、旨みのつまったホタルイカは食べごたえもあり、様々な料理で楽しめる春のご馳走です。
ホタルイカの甲・目・口を取り除き、下処理をしたものを、卵黄をきかせた山吹みそで和えていただきます。
ホタルイカとうるいの山吹みそ和えの作り方
【材料】(2人分)
・ホタルイカ:約120g
・うるい:2~3本
(山吹みそ)
・白味噌:50g
・砂糖:小さじ1
・米酢:大さじ1
・卵黄:1/2個
・水辛子:小さじ1/2
【作り方】
1./ホタルイカを洗い、甲と目と口を取り除く。
魚の骨抜きの先端を使うとやりやすい
2./熱湯に米酢を少々入れ、1のホタルイカを入れ、さっと熱湯に通し、ザルに上げる。
湯通しし過ぎないよう手早くザルへ
3./うるいを洗い、熱湯に塩を入れてゆで、ザルに上げ、1cmの長さに切る。
4./鍋に白味噌、砂糖、米酢を入れ、よく混ぜたのち、火にかけ、ツヤが出てくるまで弱火で練る。
火にかける前に、よく混ぜ合わせる
5./味噌にツヤが出てきたら、火からおろし、粗熱が取れたら、卵黄を入れ、さらに混ぜて水辛子を入れて練り、山吹みそを仕上げる。
卵黄が入ることでぐんと山吹の景色に
6./ボウルに2のホタルイカ、3のうるい、5の山吹みそを入れ、混ぜ合わせ、器に盛りつけたら出来上がり。
山吹みそをまとったホタルイカとうるい
卵黄を使った今回の山吹みそは、今ごろに咲くヤマブキの花を感じさせ、旬を迎えているホタルイカともよく合う味わいです。野菜はうるいのほか、カタクリの花や、ウドなどもいいですね。つまみとしても、おかずとしても、美味しいです。ぜひトライしてみてください。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda (https://www.instagram.com/kokookuda/)
文庫版サイズ(厚さ1.2×横10.5×縦14.8cm)
304頁
定価:本体1,800円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-43-7
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