酸っぱさその45は、まぐろ×黒酢です。醤油ベースでいただくまぐろの刺身に、黒酢のコクと酸っぱさをプラスしていただきます。卵以外の合わせ調味料をさっと火にかけてから使うことで、黒酢をまろやかな酸っぱさへと導きます。
今回は、おかずとしてご紹介をしていますが、食事の折にごはんにのせて食べても美味しいです。
まぐろの黒酢漬けの作り方
【材料】(2人分)
・まぐろ:約200g
(合わせ調味料)
・卵黄:1個
・醤油:大さじ1と1/2
・日本酒:大さじ1
・黒酢:大さじ1/2
・にんにく:1/4かけ
・青ねぎ:適量
・白ごま:適量
・山葵:お好み
【作り方】
1./小鍋に醤油、日本酒、黒酢を入れ、さっと火にかけ、ひと煮立ちしたら火をとめ、冷めてから卵黄とおろしたにんにくを入れる。
2./まぐろを約1cmのさいの目切りにし、1の合わせ調味料に10~15分漬ける。
途中表裏を返し、両面よく漬け込む
3./青ねぎを洗い、小口切りにする。
4./余分な汁気を切った2のまぐろを、3の青ねぎと白ごまと手早く和え、器に盛り付けたら出来上がり。
青ねぎと白ごまの風味をまとわせる
お好みで山葵と共に一層香り豊かに
まぐろの黒酢漬けを作るとハワイのローカル料理ポキのことを思い出します。魚の刺身を小さく切り、醤油や油をベースにした調味料に漬け込んでいただくポキは、油を使うことがありますが、今回のレシピは油を使わず、卵黄を使い、まろやかな旨みに仕立てています。まぐろは種類を問わず手に入るものでOK、もしも選べる場合はなるべく赤身の部位がおすすめです。黄身の入った醤油と黒酢の味わいをまとったまぐろの漬け、楽しんでみてください。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda(https://www.instagram.com/kokookuda/)
文庫版サイズ(厚さ1.2×横10.5×縦14.8cm)
304頁
定価:本体1,800円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-43-7
◎入手方法
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