江戸時代は獲れた生のマグロを江戸の町まで運ぶことは困難でした。しかし、時代を経て江戸も後期になると醤油が普及したため、赤身を漬けにし、そのまま江戸の町まで運ぶ手法が確立しました。一方、脂が強いトロは漬けにしても塩分が浸透せず、品質が悪くなってしまうことや、脂が江戸っ子の口に合わなかったため、捨て値で売られることも多かったそうです。今回は江戸時代からある赤身マグロの漬けを納豆であえる「マグロの漬け納豆」を作ります。適度に漬かったマグロと納豆は意外に合う組み合わせで、おつまみにも、もちろんご飯にもぴったりです。
マグロの漬け納豆の作り方
まぐろはブツや切り落としなどで十分です。納豆はひきわりを使い、マグロに絡みやすくします。またワサビではなく練り辛子を入れてピリッとさせるのが江戸風です。
【材料】
・マグロ:50g
・醤油:大さじ2
・日本酒:小さじ1/2
・本味醂:小さじ1/2
・練り辛子:少々
・ひきわり納豆:1パック
・長ねぎ:少々
・卵:1個
【作り方】
1./マグロを1cmぐらいのサイコロ状に切る。
2./ボウルに醤油、日本酒、本味醂と練り辛子を入れ、そこに1を入れて10分漬ける。
マグロの漬けを作る
3./ねぎは小口切りにする。納豆をボウルに入れ、卵の黄身だけを入れてよくかき混ぜて粘りを出す。
納豆と卵を粘りが出るまでかき混ぜる
4./3にねぎと2の漬け汁を切ってから入れ、ざっくりあえて出来上がり。味を見て塩気が足りないようならお好みで醤油をたらす。
ざっくりとあえる
おつまみにもアツアツご飯にも
(文責・編集部)
文庫版サイズ(厚さ1.2×横10.5×縦14.8cm)
304頁
定価:本体1,800円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-43-7
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