日本酒を作る過程で出来上がる副産物の酒粕は、食物繊維やビタミンも豊富に含まれていて旨味もたっぷりです。酒粕は、発酵調味料のひとつとして、料理に取り入れてたくさん活用したいものです。
そんな酒粕を使って、寒い日に温かい蒸し物も美味しいものです。今回は、長芋を使って、具には、むき海老と椎茸を入れて、身体もほっこりと温まる長芋の酒粕蒸しを作りました。上にかけるあんには、玉ねぎ塩麹で美味しさプラス!旨味たっぷりの温かい一品を召し上がれ!
【材料】
・長いも:300g
・卵白:1個分
・酒粕:30g
・塩:小さじ1/4
・むき海老:150g
・椎茸:2枚
・絹さや:適量
▼上にかけるあんの材料
・日本酒:大さじ1
・本みりん:大さじ1
・薄口醤油:小さじ1
・玉ねぎ塩麹:小さじ1
・水:200ml
・片栗粉:大さじ1(大さじ1の水で溶く)
酒粕が美味しいうまみ調味料に
【作り方】
1./長いもは、ひげ根を取り除き皮ごと大きく切る。椎茸は、薄切りにする。むき海老は、背ワタがある場合は取り除き、塩(分量外)をふり丁寧に洗い水分はふき取っておく。絹さやは、筋を取って、軽くゆで斜めに切っておく。
材料は下ごしらえをしておく
2./フードプロセッサーに1で切った長いも、卵白、酒粕と塩を入れて、撹拌する。全体がしっかり混ざり、ペースト状になるように。長いもをすりおろす場合は、おろし器ですりおろす。ボウルに卵白と塩を加えて泡立て器を使ってよく混ぜ、酒粕も加えて全体が混ざるように丁寧に混ぜ合わせ、最後にすりおろした長芋を加えてよく混ぜる。(混ぜ合わせるので酒粕は、柔らかい形状のものが使いやすい)
よく撹拌してペースト状に
3./蒸し椀に1で準備した海老と椎茸を入れ、2でペーストにした長芋を流し入れる。それぞれアルミホイルで蓋をする。
器に具の海老と椎茸を入れる
具を覆い隠すように長芋を入れる
アルミホイルで蓋をしておく
4./湯気の上がった蒸し器に3を入れて、10分ほど蒸す。蒸している間に、あんを作る。鍋に水と日本酒、本みりん、薄口醤油、玉ねぎ塩麴を入れて中火で熱し、煮立ったら水溶き片栗粉を加えて混ぜながらとろみをつける。
ふっくらと長芋が蒸し上がる
5./ふっくらと蒸し上がった長芋に4で用意したあんをかけて、絹さやを散らして出来上がり!
ほんのりと酒粕の香りが美味しい
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。
文庫版サイズ(厚さ1.2×横10.5×縦14.8cm)
304頁
定価:本体1,800円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-43-7
◎入手方法
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