冬のごちそう「ブリ」。寒さが深まるにつれ、産卵のためエサを豊富に食べるブリは「寒ブリ」とも呼ばれ、脂がのってとても美味しくなってきます。
今回の酸っぱさは、ブリの旨みに黒酢のコクと酸みを合わせていただきます。ブリと黒酢の相性が抜群なのですが、一緒に使う香ばしく焼いた玉ねぎとの食べ合わせも最高です。
ブリの黒酢炒めの作り方
【材料】(2~3人分)
・ブリ:約200g
・塩:少々
・片栗粉:適量
・油:適量
・玉ねぎ:1/2個
・パプリカ:1/2個
(たれ)
・黒酢:大さじ1
・レモンの搾り汁:大さじ1と1/2
・醤油:大さじ1
・生姜:5g
・にんにく:1かけ(小さいもの)
・はちみち:大さじ1
【作り方】
1./ブリを3cmほどの角切りにし、塩を少々し、10分ほどおく。
ブリの皮はついたままで大丈夫
2./生姜を洗い、皮をむき、すりおろす。
3./にんにくの皮をむき、すりおろす。
4./小鍋に、たれの材料の黒酢、レモンの搾り汁、醤油、2の生姜を搾った汁(露生姜)、3のにんにく、はちみつを入れ、混ぜたのち、火にかけ、約半量目安まで煮つめる。
火にかける前にはちみつをとかす
5./玉ねぎの皮をむき、2cm幅に切り、パプリカを洗い、中の種を除き、2cmほどの角切りにする。
ごろんごろんとしたサイズ感がよい
6./1のブリの表面にでてきた水気をやさしく拭い、片栗粉をまぶし、フライパンに油を温め、ブリを焼くように揚げる。
表面が淡いきつね色になる程度まで
7./フライパンの油を、気をつけながら大さじ1ほどまで減らし、5の玉ねぎと6のパプリカを強火で、表面のところどころが、こんがりする程度に炒める。
8./7のフライパンに、4のたれをまわしがけ、玉ねぎとパプリカになじませたのち、ブリを戻し入れ、強火で全体になじむよう炒め合わせ、黒酢の美味しい香りがし、具材にたれがまとってきたら、器に盛り付けて出来上がり。お好みで先の搾ったレモンの皮を削ってちらしても美味しい。
香ばしさと酸っぱさの香りもご馳走
ブリの旨みと黒酢のパンチのある酸っぱさとのダブル主演のようなひと皿です。また、炎が生み出すこんがりと炒めたたまねぎの香りゆたかな甘みが、さらなる風味を引き立てます。ブリの部位は背側でも腹側でも大丈夫。スーパーなどで見かける様々な部位が混ざっている切り落としでもOK、年末年始用のブリの残りを活用してもいいですね。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切に無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda(https://www.instagram.com/kokookuda/)
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