クリスマスディナーのメインに、チキンの丸焼きはいかがでしょう。
食卓にドーンと置くと「すごーい!家庭で作れるの?」と、たちまち場を盛り上げてくれます。実は、意外と簡単に作れるんです。
鶏肉を扱う肉屋さんで「中抜き」と注文してください。最近では予約で受付けてくれるお店が増えました。中抜きさえ手に入れば、味付けしてオーブンで焼くだけ。
基本の味つけ2種類をご紹介します。1つめは、みんな大好き照り焼きレシピ。2つめはオリーブオイルに塩麹と塩を揉みこんで、食べる時にお好きなソースでいただくレシピです。
チキンの丸焼き照焼き味の作り方
オーブンで焼く際に、くず野菜を下に敷きます。油はね予防、焦げ付き予防、余分な脂吸い取りのためです。使い終わったくず野菜は食べませんので、タマネギの皮など食用にしない部分を使ってください。
オーブンでの加熱時間は、ご使用の機器により調節してください。
添え野菜にクリスマスカラー(赤と緑)を意識すると、ぐんと見栄えが良くなります。
【材料】
・チキン(中抜き):1羽(約2kg)
・砂糖:70g
・酒:200ml
・みりん:100ml
・しょうゆ:200ml
・水:100ml
・くず野菜:食用にしない部分(タマネギやニンジンの皮など)を適量
・添え野菜:クリスマスカラーの野菜を適量(今回は、ゆでたブロッコリーとミニトマト)
【作り方】
1./チキンをよく洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取る。
2./調味液を染み込ませ、火の通りをよくするために、包丁やフォークで肉の全体に穴を開けておく。
肉全体に穴を開ける
3./ボウルに砂糖、酒、みりん、しょうゆ、水を入れてよく混ぜる。
4./3に2のチキンを入れてひと晩漬け込む。途中、何度か上下をひっくり返す。
チキン全体に味が染むように
5./オーブンを200度30分で予熱。
6./オーブン皿にクッキングシートを敷く。くず野菜を用意する。タマネギやニンジンの皮、ブロッコリーの葉や茎、パセリの茎など、野菜の食べない部分を適量、洗ってキッチンペーパーで水気をふき取り、シートに並べる。
野菜は何でもよい
7./くず野菜の上にチキンを乗せ、オーブン200度で30分焼く。全体に焦げ目が付き、竹串を刺して出てくる液が透明ならOK。焼き足りない場合は、焼き足す。
きれいな焦げ目がつくまで焼く
8./大皿にチキンを乗せる。チキンの首には半紙で作ったチャップ花(帽子状の物)を付け、周りを野菜などで飾る。
クリスマスカラーで飾る
チキンの丸焼きオリーブ油と塩麹味の作り方
基本の味がついているだけですので、肉を切り分けた後、お好きなソースやタレで召し上がってください。マヨネーズ、おろしポンズ、辛子しょうゆなどが合います。
【材料】
・チキン(中抜き):1羽(約2kg)
・塩麹:大さじ2
・塩(有れば岩塩):大さじ1
・おろしニンニク(お好みで。なくてもよい):大さじ1
・オリーブ油:大さじ8
・くず野菜:食用にしない部分(タマネギやニンジンの皮など)を適量
・添え野菜:クリスマスカラーの野菜を適量(今回は、サニーレタス、キャベツ、キュウリ、パセリ、赤と黄色のパプリカ)
【作り方】
「チキンの丸焼き照焼き味」の工程のうち、2と7と8を以下に替え、9を加えます。その他は同じです。
2./チキンに、おろしニンニク、塩麹、塩、オリーブ油を揉みこむ。
調味料を揉みこむ
7./オーブン210度で35分、焼く。
8./サニーレタスを敷き、キャベツの千切りをのせ、斜め切りしたキュウリで周囲を飾る。真ん中にチキンを乗せる。パセリを添える。赤と黄色のピーマンの種を取り、星型や三日月形やハートの抜型で作った飾りを添える。
9./切り分けた肉に、マヨネーズ、おろしポンズ、辛子しょうゆなど、お好きなソースをつけて召し上がれ。
お好きなソースでどうぞ
福田恭子/発酵食品ソムリエ。薬膳コーディネーター。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国以上で取材。
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