暑い日々、食欲はなくてもヨーグルトなら食べられるという方もいらっしゃるのでは?
ギリシャ料理「ザジキ」はいかがでしょうか。日本でも手に入れやすい材料にアレンジしつつ、できるだけ本場の味に近づけました。前菜にしたり、パンに塗ったり、野菜スティックのディップにしたり、肉料理のソースなどに使えます。
ヨーグルトは、たんぱく質やカルシウム、腸内環境を整える乳酸菌を豊富に含んでいます。原材料の生乳より、発酵の力でたんぱく質が吸収されやすいという特長がうれしいですね。
ザジキの作り方
本場ではヒツジ乳かヤギ乳のヨーグルトを用いますが、牛乳に置き換えて作ります。
キュウリは調理法を変えます。ヨーロッパのキュウリは3倍くらい大きくて皮も種も固いため、皮と種を取り除きますが、日本のキュウリなら丸ごと使ってかまいません。
ヨーグルトを水切りして出た水分は、ホエー(乳清)と呼ばれる成分の一種です。そのまま飲んでよし、ジュースやビールに混ぜて飲んでよし。
【材料】
・プレーンヨーグルト:500g
・キュウリ:1/2本
・ニンニク:1カケ
・塩:少々
・コショウ:少々
【作り方】
1./ヨーグルトを水切りする。キッチンペーパーを敷いた網じゃくしをボウルにかけ、ヨーグルトを入れて放置。1時間ほどで、重量が半分くらいになる。
ヨーグルトの水切り
2./キュウリを細かいみじん切りにする。キッチンペーパーの上に広げて、ヨーグルトの水切りが終わるまで放置し、余分な水気を乾燥させる。
3./1のヨーグルトの重量が半分以下になったら、2のキュウリとおろしたニンニク、塩コショウ少々を入れて混ぜ合わせる。
水切り後のヨーグルト
ザジキのできあがり
お好みでオリーブオイルをかけて召し上がれ。
●パセリ入りのザジキ
ギリシャのお店や家庭では、キュウリに足してディル入りのザジキもよく出てきます。ディルは手に入れにくいので、パセリで代用しましょう。その他、イタリアンパセリやセロリの葉でもOK。量はお好みで。うんと細かく切ったほうがヨーグルトとなじみます。
野菜は細かく切る
●カラフルザジキ
赤と黄色のパプリカを入れてみました。キュウリやパセリに比べると固いので、うんと細かく切ってください。
カラフルなザジキ
福田恭子/発酵食品ソムリエ。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。