名前に夏とつきますが、今が旬の甘夏!3~5月の春から初夏にかけての美味しい柑橘類(かんきつるい)です。甘夏は、厚くてかたい皮に包まれていて実もかたく独特の苦みと甘さを持っており、酸味もあります。
甘夏を、本みりんを煮詰めたみりん蜜とハーブのディルを合わせて、爽やかなマリネを作ってみましょう。多糖類で体内に吸収されるまでに時間がかかる本みりんの甘さは、健康的な食習慣にも嬉しい発酵食品です。
甘夏の酸味を、みりん蜜がまろやかな甘みにしてくれます。ディルの爽やかさもプラスされ、冷蔵庫で冷やしておくとそのままデザートに! レタスやプチトマトと合わせて、オリーブオイルをひと回しかけてサラダにもなります。作った翌日ぐらいからが美味しい甘さになり、冷蔵庫で5日ほど保存可能です。保存容器に果汁が出てきますが、炭酸水などに加えると美味しい飲料になります。
【材料】
・本みりん:400ml
・甘夏:2~3個(皮をむいて400g)
・ディル:3本
甘夏とディルの彩も爽やか
【作り方】
1./みりん蜜を作る。鍋に本みりんを入れて中火にかける。沸いたら弱火にして15~20分ほど煮詰める。本みりんの量が、2分の1ほどに煮詰めたら火を止めて、みりん蜜のできあがり!粗熱がとれたら、煮沸消毒しておいた瓶などにうつして保存する。
400mlの本みりん
煮詰めて半量ほどでみりん蜜
2./甘夏をひと房ずつていねいにむく。ディルは、葉に沿って、小さくちぎる。
甘夏をひと房ずつていねいにむく
3./保存容器に2でむいた甘夏を並べ、1段ごとに甘夏全体にディルをふるように加える。
保存容器の1段目
ディルを全体にふり入れる
4./3の甘夏とディルに1で作ったみりん蜜大さじ4(お好みで多めにしたり、少なめにしたり調整してください)を上から全体にかける。冷蔵庫で3時間ほど置いてできあがりますが、翌日以降の方が酸味と甘みのバランスがより良くなり美味しくいただけます。
爽やかな柑橘デザートに!
オリーブオイルでサラダに!
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。