後世に伝えたい春の保存食「きゃらぶき」

カテゴリー:レシピ 投稿日:2023.04.06

こんにちは、発酵美容家のザイマリです。
春になると、裏山などに自生している蕗(ふき)を採ってきては、醤油と酒、味醂で煮込み、蕗の佃煮「きゃらぶき」をたくさん作って、お茶うけやごはんのおかずによく出ていました。

蕗やふきのとうは、日本の山野に自生する宿根草(しゅっこんそう)で、北は北海道から南は沖縄まで広く分布しているので、よく見てみると公園や空き地でも見かけることができます。見つけると「ああ、そろそろ春が来たなあ。きゃらぶき食べたいな」と母の味を思い出します。

自生している野蕗(のぶき)は店頭で売っている蕗に比べて細く、灰汁(あく)も少ないので、皮むきもせずにそのまま使います。また、煮崩れを防ぐために基本、蕗の皮はむきませんが、太くて繊維が気になる場合は少しだけむいてください。

 

後世に伝えたい春の保存食「きゃらぶき」
【材料】
・蕗(ふき):400g
・醤油:80ml
・酒:50ml
・味醂:70ml
・砂糖:大さじ3

 

【作り方】
1./蕗はよく洗い、まな板の上で塩をまぶし、手のひらでこするように転がし板ずりをする。

産毛が取れ、口当たりが良くなる

 

2./大きな鍋に湯を沸かし、沸騰したら1の蕗を入れ、5分茹でたら火を止めて、そのまま1時間程置いてアク抜きをする。

細い蕗の場合はしなくてもよい

 

3. /アク抜きが終わったら食べやすい大きさに切り、醤油、酒、味醂、砂糖を加えて弱火にかけ、汁気がなくなるまで煮詰めたら出来上がり。

少しほろ苦い母の味

 

ザイマリ/完全紹介制食育エステティックサロンMalinoオーナー。エステティシャン歴20年。企業や団体への講演やセミナー講師・執筆業・食育指導など多岐にわたり活動中。

 

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編集部
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