読んで字のごとく、お米を天日干しにして乾燥させた「干し飯(ほしいい・ほしめし)」。震災時や登山の際に活躍する「アルファ化米」といえばピンと来る方もいるでしょうか。
古くは糒(ほしい)と呼ばれ、稲作がはじまった弥生時代から存在する保存食。
保存性は抜群!20年の長期保存も可能といわれているため、災害時の非常食としても重宝することでしょう。
兵士の携行食だった歴史も
干し飯の作り方はいくつかあります。3~5日ほどかけて天日干しする方法が従来の作り方ですが、日数がかかってしまいます。夜中や雨天時には干せないのも難点。
もう少し時短で手軽に作れる方法は、電子レンジ。30分ほどで出来てしまいます。他に弱火で炒る方法もあるのですが、今回は、電子レンジでササッと作ってみました!
●干し飯のレシピ
【材料】
・炊いたお米:お茶碗に一膳分(約150g)
【作り方】
1./炊いたお米(余った残りごはんでOK)をサッと水洗いし、30分ほど水に浸す。
2./水を切った1のご飯を耐熱容器に均一に平たく置く。
耐熱容器に平たく置く
3./1回目:レンジで5分加熱。加熱後は扉を開けて水蒸気を逃す。
レンジで5分
4./2回目:レンジで5分加熱。加熱後は取り出して米粒をほぐす。
さらにレンジで5分
5./3回目:レンジで2分加熱。充分に乾燥していたら、米粒をほぐして完成。乾燥が足りなかったら、レンジ加熱2分を繰り返す。
さらにレンジで2分
6./ビンなどに入れ、冷暗所で保存する。
そして、肝心なのは、干し飯を水で戻しご飯として復活させる方法。その味わいも気になるところです。
やはり保存食に適している梅干しや納豆を乗せて食べてみました。もちろん炊きたてのお米に勝るものはありませんが、加熱したときにできたお焦げの香ばしさもあり、おいしく食べられます。水の分量を増やせばおかゆとしてもいただけます。
干し飯で納豆ごはん
●干し飯の戻し方
戻し方も簡単!
【材料】
・上で作った干し飯
【作り方】
1./茶碗に干し飯を入れ、約1.5倍の熱湯を注ぐ。
2./アルミホイルなどで蓋をして30分ほど放置させて戻す
発酵手帳2022、大好評発売中!
365日その季節に合った発酵食品のレシピや、小泉先生のコラム、付録には発酵食品をいつ作ったらよいか一目でわかる「発酵カレンダー」、発酵食品を作った際の日時、温度、分量などを記録できて次に役立つと好評で今回復活した「発酵手仕事メモ」、人気の発酵食品「チーズの種類と特徴」、「世界のパンの種類と特徴」、「日本酒の分類」など、発酵食品好きにはたまらない「発酵手帳2022」が4年目を迎え、さらにパワーアップして大好評発売中! 日々の発酵生活にぜひお役立てください。Amazonで大好評発売中です!