ごはんやパンなど炭水化物に偏り、たんぱく質などが不足しがちな非常時には、缶詰が栄養補給の強い味方となります。缶詰は、そのままでも食べられるものですが、ちょっとプラスするだけでおいしいお料理に変身!おかずが足りないときのプラス1品やお酒のおつまみにも。
オイルサーディンのトマトソース
旨味の強いオイルサーディン(鰯油漬け)と酸味がさわやかなトマトの相性は抜群! たっぷりのトマトに鰯をほぐして冷製スープ風にしたり、固くなってしまったパンにのせ、ブルスケッタ風にしても美味!
材料
オイルサーディン缶詰 1缶
カットトマト缶詰 1缶
作り方
1./オイルサーディンの缶を開け、軽く油を切っておく。
2./トマトの缶を開け、1にたっぷりかける。
ツナと豆のサラダ
幅広い年代にファンの多いツナにミックスビーンズを合わせてサラダにしました。マヨネーズの代わりにイタリアンドレッシングや中華ドレッシングで、“大人の味”にするのもお勧めです。
材料
ツナ缶詰 1缶
ミックスビーンズ缶詰 1缶
マヨネーズ 少々
作り方
1./ツナの缶を開け、軽く油を切っておく。
2./ミックスビーンズの缶を開け、1とマヨネーズを加え混ぜる。
鮭のカップ味噌汁
疲れているときの温かい味噌汁は、心がほっと安らぐもの。鮭の煮汁を使うので、出汁を取らなくても味に深みのある味噌汁になります。食物繊維が不足しがちなときは、わかめを多めに入れるといいでしょう。
材料
サーモン水煮缶詰 1缶
乾燥わかめ 少々
味噌 少々
湯 少々
※サーモンとわかめに塩分があるので、味噌は控えめに。
作り方
1./カップに味噌を入れ、湯で溶いておく。
2./乾燥わかめと鮭、鮭の煮汁を加え、わかめが柔らかく戻ったら出来上がり。
湯が使えないときは、「鮭のわかめ和え」に
1./鮭の缶詰を開けて、一切れ分ずらして隙間を空ける。
2./隙間に乾燥わかめを2つまみ程度入れ、煮汁で戻す。
3./わかめが柔らかくなったら、好みで味噌少々を加えて和える。
缶詰のおいしい秘密
缶詰は旬の食材を新鮮なうちに缶に詰め、加熱して作ります。常温での長期保存ができるだけでなく、ビタミンなどの損失が比較的少なく、また魚の骨も丸ごと食べられカルシウム補給に役立つなど、栄養的に優れています。保存期間中は缶のなかでゆっくり味がなじむので、製造直後よりも3カ月から1年ほどたってからのほうが美味しいとも言われています。だからこそ、ごく簡単な調理でもおいしく仕上がり、小泉マガジン「缶詰のローリングストックで備えよ!」でも紹介したローリングストックに適しているのです。