「良薬、口に苦し」。春野菜の代表格、菜の花の苦味には健康に良い成分があるといいます。独特の苦みの素であるイソシアネートという成分に、肝臓の機能を高めて有害物質を解毒・排出する働きがあるとされているのです。とはいえ、苦くてまずいのは嫌ですよね。そこで白みそと辛子で和えるといい具合においしくなります。
菜の花の白みそ辛子和えの作り方
菜の花は茎部と花部とで固さが違うので、ゆで時間を変えます。小鍋に立ててゆで、茎部が柔らかくなったら全体に火を通します。長いようなら、茎部と花部とに切り分けてもかまいません。
和食の副菜としての和え物のほか、しょうゆを加えてお漬け物風にするレシピもご紹介します。
【材料】
・菜の花:100g
・水(菜の花をゆでるため):(目安として)500ml
・塩(菜の花をゆでるときに):小さじ1/2
・辛子:10g
・白みそ:20g
・砂糖:10g
・塩(和え物の調味液に):5g
・みりん:大さじ1
【作り方】
1./辛子、白みそ、砂糖、塩、みりんを混ぜて、和え物の調味液作る。
調味液を作っておく
2./菜の花の根元を少し切って、洗う。小鍋に菜の花がかぶるくらいの水(目安として500ml)と塩小さじ1/2を入れて火にかける。沸騰したら、菜の花を立てて入れて、茎からゆでる。茎が柔らかくなったら、花まで湯に浸けて火を通す。ゆですぎないように注意する。
茎からゆでる
3./花は歯ごたえのある程度にゆでる。冷水にとり、ぎゅっとしぼる。
4./お皿に置き、1の調味液をかける。
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●お漬物風に
しょうゆ小さじ1を加えて混ぜ合わせてひと晩置くと、しょうゆが白みそと辛子になじんで、お漬け物風の味わいになります。
しょうゆが白みそと辛子になじむ
福田恭子/発酵食品ソムリエ。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。
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