白味噌に漬け込んだ魚や肉を焼いたときのあの甘くふくよかな香り・・・・。白味噌をベースとした漬け床に漬けて、焼くだけで、美味しい焼きものが出来上がります。魚や肉など、お好みで楽しむことができますが、今回は、冬の魚の筆頭格、鱈(たら)を使って、白味噌漬けの基本的な作り方と、その焼き方をご紹介します。
白味噌漬けの基本形~鱈編~
【材料】(2人分)
・真鱈の切り身:約2枚
・塩:小さじ1/2
・合わせ味噌
白味噌:100g
砂糖:大さじ1/4
みりん:大さじ1/2
日本酒:大さじ1/2
・あしらい:お好み
・チャック付き保存袋:1枚
【作り方】
(漬け方)
1./真鱈の切り身に塩をして約1~1.5時間おく。表面に出てきた余分な水分はキッチンペーパーなどで、やさしくおさえる。
切り身の両面にまんべんなく塩をする
2./チャック付き保存袋に合わせ味噌の材料を入れ、よく混ぜる
3./2の保存袋に1の切り身を入れ、切り身に合わせ味噌がまんべんなく行き渡るようにする。
切り身と合わせ味噌と密着させる
5./冷蔵庫で約1日置いて出来上がり。
(焼き方)
1./白味噌漬けにした真鱈の表面の味噌をやさしくぬぐい、常温にもどす。
表面の味噌が残っていると焦げやすい
2./温めておいた魚焼きグリルで両面を香ばしく焼く。
3./両面に焼き目がついたら、表面にみりんをぬり(分量外)、それぞれ1分弱ほど焦げないよう気をつけながらさらに焼いて出来上がり。
大根おろしなどお好みのあしらいで
白味噌、中でも京都の西京味噌に漬けて焼いたものが西京漬け・西京焼きと呼ばれていますが、今回は西京味噌に限らずお手元の白味噌で、気軽に作っていただけるよう白味噌漬けの呼称を採用しています。美味しい味噌床に漬けさえすれば、あとは時のながれにおまかせし、時間が美味しくしてくれます。作るコツは、仕上げのみりん。ほんのすこしのみりんが、白味噌焼きをぐんと香り豊かな焼き魚に仕立ててくれます。ぜひトライしてみてください。
奥田ここ/国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切にし無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda(https://www.instagram.com/kokookuda/)
発酵手帳2023年版、人気です!発売中!
『発酵手帳 2023』10月4日発売
文庫版サイズ(厚さ1.6×横10.5×縦14.8cm)
464頁
定価:本体2,000円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-41-3
◎入手方法
全国の書店やインターネットサイトなどで販売しています。