秋田の郷土料理のひとつのだまこ餅は、うるち米を炊いてご飯の粒が少しのこる程度に潰して球形に丸めたご飯の団子です。寒い季節の鍋料理に加えると、鍋のだしで旨味たっぷりで美味しくいただけます。
特に、秋田の根が長くしっかりとついたセリが手に入るときには、そのセリと比内鶏を使っての比内鶏鍋でいただくだまこ餅は、格別の美味しさです。お子様には、食べやすく鶏ひき肉で団子を作り鶏団子鍋にして、だまこ餅をいただくのもとても喜ばれます。
そんな美味しいだまこ餅を、おうちで作ってみましょう!炊き立てのご飯をすり鉢と擂粉木(すりこぎ)で潰して丸めて、少しオーブンで焼くだけです。冬休みにお子様と一緒にご飯のお団子作りを楽しんでみるのは、いかがでしょうか。
たくさん作っただまこ餅は、保存袋に入れて冷凍しておくと便利です。お鍋の他に、甘いみたらし団子やごまだれ団子など、おやつにもいただけます。
【材料】
・白米:2合
・塩麹:小さじ1
・塩:小さじ1
・水:100ml
・お鍋の材料:セリ、ごぼう、舞茸、長ネギ、鶏肉(比内鶏など)お好みの鍋の材料
根も美味しいセリ!
【作り方】
1./白米は、普通の分量の水で炊飯する。
2./炊きたてのご飯をすり鉢に移し、塩麹を加える。
塩麹を全体に混ぜる
3./擂粉木でたたくようにつきながら、ご飯の粒を潰す。
少しずつご飯の粒がつぶれる
4./ご飯の粒が、半分以上潰れるぐらいまでつく。少し餅のようになってきたらつくのを止める。
少し餅のようになるように
5./天板にオーブンシートを敷いておく。分量の水に塩を加えて塩水を作る。手に塩水をつけながら、ピンポン玉ぐらいの大きさに丸める。塩水をつけた手で、くるくると団子をつくるように丸める。丸めたら、天板のオーブンシートの上に並べる。
同じような大きさに丸める
6./230℃に予熱をしておいたオーブンに入れて、15分ほど焼いてできあがり。(使用する機器によって焼き加減は、多少の差が出るので表面に少し焼き色がつくぐらいを目安にする。)
焼き色は、ほんのりとつく程度
7./舞茸やごぼうなどと鶏肉(比内鶏が美味しい)にセリをたくさん使ったお鍋に、だまこ餅を加えていただく。
比内鶏鍋には、欠かせない!
鶏団子鍋でも美味しいだまこ餅
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。
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