冬至の食べ物といえば、カボチャ。カボチャといえば小豆と共に炊く、いとこ煮。
とはいえ場所はドイツ。小豆もみりんもあるにはあるのですが、とても高価でした。そんな時に、現地に住む日本人の方から代用食を教えていただきました。小豆の代わりにプルーンを、みりんの代わりに白ワインを使います。
おいしいんですよ、これが。アルコールは熱でとばすので、子供でも食べられます。たくさん作って翌日のおやつにするのが、帰国してからも我が家の定番になっています。
カボチャとプルーンの白ワイン煮の作り方
砂糖の量によって、おそうざいにもスイーツにもなります。冷ますと味がなじんで、よりおいしくいただけます。おそうざいとしてたくさん作っておき、翌日にスイーツに味変させるのもいいですよ。
【材料】
・カボチャ:(皮やワタを取った後の正味)400g
・プルーン:120g
・白ワイン:150ml
・砂糖:10g~20g(おそうざいにするなら控えめに、スイーツにするなら多めに)
【作り方】
1./カボチャの皮は、汚れたり傷ついたりしている部分を切り落とす。ひと口大に切る。
2./プルーンは、ドライの場合にはひたひたの水に浸けて柔らかくしておく。ソフトプルーンは、そのままで使用可。
プルーンは柔らかくして使う
3./鍋にカボチャと砂糖、白ワインを入れる。プルーンは形が崩れてぐちゃぐちゃにならぬよう、上にのせる。中火にかける。
プルーンは上にのせて煮始める
4./水分がなくなってきたら、小鍋を上下にゆすって、全体を混ぜる。
全部の味をなじませる
5./常温であら熱がとれるまで冷まし、味を落ち着かせる。
冬至のカボチャの新バージョン
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。2021年に発酵食品ソムリエの資格を取得。
発酵手帳2023年版、人気です!発売中!
『発酵手帳 2023』10月4日発売
文庫版サイズ(厚さ1.6×横10.5×縦14.8cm)
464頁
定価:本体2,000円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-41-3
◎入手方法
全国の書店やインターネットサイトなどで販売しています。