自作の干物を作りたいのに干す道具がない。そんな時に便利なのが、クリーニング店でもらえる針金ハンガーです。一つ作っておけば干物だけでなく、切干し大根や干し椎茸などが手軽にできるスグレモノです。ハンガーなので場所も取らず、どこにでもひっかけて干すことができます。
ハンガー干物干しの作り方
ハンガーを切る時と曲げる時に多少力は要りますが、一度作ってしまえば長持ちします。
【道具】
針金ハンガー
プライヤーまたはペンチ
【作り方】
1./針金ハンガーの肩に当たるところから下の直線部分2cmぐらいのところを、プライヤーかペンチなどの工具で切断する。針金が太いので、工具で針金をはさんだら、トンカチで工具を叩いて切るとよい。
2./ハンガーの角の部分を工具で挟み、U字型に曲げる。
3./曲げた部分を90度自分側に曲げて、直線部分をひっかけるようにする。ひっかけておいて、直線部分が遊ばないように、工具でU字をぐっとせばめておく。
4./できあがり。針金の切断が一番大変だが、あとは簡単。物干し竿に掛けて使える。ビニールコーティングされているので、塩気にも強く長持ちする。
実際にハンガー干物干しで、“春告魚”でもあるサヨリのナンプラー一夜干しを作ってみました。ナンプラーは塩辛いので酒で割り、さらにだし昆布で旨味をプラスしています。一夜干しにすると余分な水分が抜けて身がしまり、ナンプラーと昆布の旨味がぐっと濃くなります。
漬け汁はわずかでもOK。ビニール袋にナンプラー8に酒2、だし昆布5cmを入れて10分漬ける。
干したところ。目の部分を刺すと刺しやすい。魚同士の間隔も自由に調整できる。
一昼夜で干し上がり。身がしまり、脂もなじんで美味。
ムシガレイは尻尾の根元の身を刺す。見るからにおいしそう。
温かくなってくると天日干しは難しくなります。寒いうちに挑戦してみてください。切干し大根や干し椎茸などの乾物も自作できます。