今、話題の燻製調味料を知ってますか?
塩や醤油、胡椒、オリーブオイルなどが燻製(くんせい)された、独特の風味をもった調味料のこと。
作り方を簡単に紹介します。燻製器にスモークチップをセットし、塩や醤油など燻製にしたい調味料をボウルに入れ、10〜数10分ほど燻(いぶ)して作ることができる。分量によって、燻す時間は変わってくる。ときどきボウルの中をかき混ぜると、チップの香りが吸着されやすくなり、仕上がりも一段と良くなる。燻製器が手元にない場合は、中華鍋や鉄鍋に焼き網をのせ、蓋をすれば燻製器の代わりになる。汚れを防ぐために、鍋底にアルミホイルを敷き、チップをセットするといい。
使い方は一般の調味料と同様か、食べる前に1滴、あるいはひとつまみ加えるだけで料理がワンランクアップ。燻製器で一から作るのが難しい場合は、市販品の燻製調味料も出ているので、まずは試してみることをお勧めしたい。
生サーモンにかけてスモークサーモン風。チーズにつければ高級感が増したスモークチーズ。チャーハンやパスタ、野菜炒めなどに使えば、いつもの味が「通」の味に。そして、刺身や焼き魚とも相性がいい。
いろいろ試しているうちに気づいたことは、燻製調味料は「お手軽に食品に燻製の風味をつける調味料」にとどまらないということ。燻製はそのプロセスのなかで食材の食感が変わってしまうが、燻製調味料ならフレッシュな食材のまま味わえる。つまり、新しい味覚の発見ということ。
その代表例が生卵だ。使った人の多くが絶賛する卵かけごはんだが、燻製醤油を垂らすだけで抜群のおいしさになる。
参考までに編集部お勧めの食べ方を紹介するが、いろいろ試して、食の領域を広げてみてはいかがでしょうか。
卵かけごはん×燻製醤油
これぞ、燻製調味料を発明してくれた人に感謝したくなる最強の組み合わせ。ふわりとした燻製醤油の香りが卵の旨味を引き立ててくれる。
クリームチーズのおつまみ
角切りにしたクリームチーズに乾煎りしたくるみを和え、燻製オリーブオイル、燻製醤油をかけ、かつおぶしを少々盛ったもの。燻製の風味とくるみの香ばしさがまろやかなチーズによく合う。
燻製風卵
殻をむいたゆで卵を燻製醤油とだしに漬けて数時間〜1日置くだけのお手軽燻製風ゆで卵。何度でも作りたくなる味だ。
長芋の刺身
生の長芋も燻製には向かない食材だが、燻製醤油を加えることで長芋のしゃきしゃきした食感と燻製香の両方が楽しめる逸品になる。
こんにゃくの炒め煮
こんにゃくも燻製には向かない食材だが、酒と燻製醤油のみで炒め煮にすると新たな味わいになる。燻製独特の香りが、こんにゃくそのものの旨さを引き立てくれる。