りんごが美味しく、アップルパイなど、りんごのお菓子もたくさん出揃う季節ですね。今回は、みりんを使って、タルトタタンを作ってみました。
タルトタタンは、19世紀後半にフランスのタタン姉妹がアップルパイを作るときに失敗から生まれたお菓子と言われる、アップルパイをひっくり返したようなお菓子です。バターと砂糖でキャラメリゼしたりんごを敷き詰め、その上にタルト生地をかぶせて焼き、食べる時は、ひっくり返してタルト生地を下にしていただきます。
りんごをキャラメリゼするのを、本みりんでコンポートにしたものをタルトタタンにしてみました。多種の糖類が含まれている本みりんが、りんごの酸味と甘みを活かしてまろやかな美味しい味に仕上げてくれます。焼き上げたあとは、しっかりと冷蔵庫で冷やすこともタルトタタンが美味しくなるコツです。お好みで生クリームをホイップしたものを添えて召し上がれ!
【材料】
◆りんごコンポート
・りんご:正味1kg
・みりん:300ml
・無塩バター:30g
◆タルト生地
・無塩バター:50g
・薄力粉:100g
・甜菜糖:40g
・卵黄:1個分
・塩:小さじ1/4
りんごとみりんのコラボ!
【作り方】
1./最初にタルト生地を作る。バターは、室温に戻す。フードプロセッサーに無塩バター、塩、薄力粉、甜菜糖、卵黄を入れて撹拌する。全体が、混ぜ合わさったらフードプロセッサーから出してひとまとめにする。フードプロセッサーを使用しない場合は、ボウルに室温に戻した無塩バターと塩を入れ、柔らかくなるまで混ぜる。次に、甜菜糖を入れ全体が良く混ざったら卵黄を加えて混ぜ、最後に薄力粉を加えて混ぜ合わせひとまとめにする。できたタルト生地をラップなどに包んで冷蔵庫で1時間ほど休ませる。
3./りんごは、皮をむき芯を取り、4等分か8等分に切って、鍋に入れる。分量のみりんを全量入れて中火で煮る。
りんごとみりんを鍋に入れる
4./りんごが透き通ってきたらバターを入れて全体を混ぜる。りんごがあまり煮崩れないように、丁寧になべ底から混ぜる。煮汁は、ほとんどなくなっていますが、少し煮汁が残っていたら、5.で型に入れる時に最後に回しかけて入れる。
仕上げにバターを絡ませる
りんごの食感も残して
5./クッキングシートを敷き詰めたケーキ型に4でできたりんごを隙間のないように入れる。煮崩れたものは、最後に型のまん中から均等に入れる。
表面は平らにする
6./1で冷蔵庫に休ませておいたタルト生地を5分ほど常温におき、ケーキ型の直径(内径)に合わせて伸ばし、5.のりんごの上に全体にのせるように入れる。
タルト生地は、内径のサイズに
7./180℃に予熱したオーブンに6.入れて、40分ほど焼く。使用するオーブンによって、焼き上がりの時間に違いがありますので、タルト生地が色よくこんがりと焼けるのを目安にしてください。焼きあがったら、粗熱を取り、型のまま冷蔵庫で8時間以上しっかりと寝かせる。寝かせたら、タルト生地を下にして皿に出してできあがり!
タルト生地もこんがり美味しく
8./りんごの酸味と甘さとみりんのコラボをお楽しみください。りんごを添えたり、お好みで生クリームのホイップを添えて召し上がれ!
出来上がり
タルトタタンで秋のティータイム
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。
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