9月1日は防災の日です。年に一度、防災セットや非常食について考える有意義な一日にしたいものですね。
そこで今回は、小泉武夫先生著『賢者の非常食』(IDP出版)から、もし災害によって停電・ガスが使えない状況下ではどうなるのかをシミュレーションしてみました。
今回作る非常食のレシピは、『賢者の非常食』P.184に載っている「マグロのフレークの炊き込みご飯」です。材料は「米、マグロのフレーク缶1個、しいたけ、きざみのり」と書いてありますが、突然の災害ですと材料が揃っているとは限りません。そこで今回はあえて材料を買いそろえず、たまたま自宅にあった材料だけで作ってみました。
また、『賢者の非常食』では炊飯器を使って炊きますが、今回は停電・ガスが停まっているという設定で、自宅にあったカセットコンロと土鍋を使い、よりリアルにしてみました。
賢者の非常食版「マグロのフレークの炊き込みご飯」の作り方
とても簡単です。自宅にあった米と野菜を土鍋に入れて炊き、最後に缶詰を混ぜ合わせるだけです。
【材料】
・自宅にあった野菜の千切り:適量
※今回は人参:1/2本、玉ねぎ:小1個です。
・かつおのフレーク缶:1缶
※本来はマグロのフレークで作るのですが、自宅にかつおの缶詰しかなかったので代用しました。
・米:3合
・水:540ml
【作り方】
1./米は洗って水(分量外)に30分程度漬けておく。野菜は食べやすいように千切りにする。
材料はこれだけ
2./米をザルにあけて水を切り、土鍋にいれる。その上に野菜を乗せて、水を入れる。
これで準備OK!
3./土鍋の蓋をしてカセットコンロの上にセットし、強めの中火で炊く。
大きい土鍋の場合は強火で
4./沸騰すると、蒸気穴から湯気が噴出し、少し水分もあふれ出てくる。そうなったら弱火にして10分炊く。この時、決して蓋を開けて中の様子を覗かず、蒸気穴から出る湯気の様子を見ながら火加減を調整する。
5./10分炊いたら火を止め、そのまま10分待って蒸らしてからふたを開けて、かつおのフレーク缶を入れてよく混ぜる。
缶詰は手早く混ぜる
6./再び蓋をして、更に5分程度蒸らしたら完成。
おにぎりにしても美味しい
本当はしいたけがあった方が香り豊かに美味しくできたと思いますが、家にある道具と食材だけでも十分に美味しく作ることができました!
今回は缶詰の汁のみの味付けでしたが、濃い味がお好みの場合は醤油を大さじ1程度入れてもよいかもしれません。
いざという時の非常食レシピが一つあると、心強いのではないでしょうか。
(文責・編集部)