冬瓜は、果肉が柔らかく、水分がたっぷりあるヘルシーな夏野菜です。カリウムが豊富で腎臓での老廃物の排出を促す作用があるといわれています。ビタミンCも豊富で、夏の健康維持にぜひ摂りたい野菜のひとつです。
今回は、塩麹で味付けした海老団子と合わせて、淡い彩りが涼やかな煮物に仕上げてみました。冬瓜の皮を薄くむくことで煮崩れを防止して翡翠色(ひすいいろ)のきれいな仕上がりになります。
【材料】
◆冬瓜くず煮
・冬瓜:300g (1/4個)
・昆布だし:300ml
・日本酒:大さじ2
・塩:小さじ1
・薄口しょうゆ:小さじ1
・生姜:少々
・片栗粉:大さじ1
・茗荷:1/2
◆海老団子
・むき海老:200g
・白ネギ:10cm
・生姜:10g
・ごま油:大さじ1/2
・塩麹:小さじ1
・片栗粉:大さじ1
鮮やかな緑の冬瓜
【作り方】
1./海老団子のタネを作る。むき海老は、背ワタを取り塩少々(分量外)をふって5分ほど置き、水洗いをしてざるなどで水切りし下ごしらえをしておく。白ネギは1cm幅に切っておく。生姜は薄切りにしておく。下ごしらえしたむき海老、白ネギ、生姜、ごま油、塩麹、片栗粉をすべてフードプロセッサーに入れ、粗めのペースト状になるように撹拌して海老団子のタネを作る。
または、下ごしらえした海老を粗みじん切りにしてボウルに入れ、みじん切りした白ネギ、すりおろした生姜、ごま油、塩麹、片栗粉を入れて全体を手で良く混ぜても良い。
すべてフードプロセッサーに
粗めのペースト状でOK
2./冬瓜は、薄目に皮を剥き3~4cmほどにカットしておく。茗荷は、千切りにしておく。鍋に分量の昆布だしと塩小さじ1/2と生姜少々をスライスして入れて、カットした冬瓜が柔らかくなるまで煮る。
昆布だしで冬瓜を煮る
3./冬瓜が透き通ってきて柔らかくなったら、1で用意した海老団子のタネをスプーンですくい小さめの団子状にしながら、鍋に入れる。海老団子を入れた後は、軽く蓋をしておく。吹きこぼれないように注意する。
海老団子と冬瓜の色合いも良く
4./残りの塩小さじ1/2と日本酒を回し入れ、海老団子に火が通ったら少し火を強め水溶き片栗粉を入れて混ぜとろみをつける。最後に、薄口しょうゆ小さじ1を回し入れて全体を軽く混ぜて火を止めて、そのまま、冷まして味を煮含ませる。器に盛ったら、茗荷の千切りを添える。
くず煮で口あたりも優しい!
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。