春先から出始めるそら豆は、5月ごろに旬を迎えます。スーパーなどで、さやから出されてむきそら豆として売られているものは手軽に調理できますが、さやを開けると、白い真綿に守られるように緑の豆が並んでいる様子をお子様と一緒に観察しながら豆をむくのも楽しいひとときです。
今回は、本枯節とみりんで優しい甘さを含ませたそら豆を卵とじにして、出来立てをいただくのもよし、冷ましてしっとりとしたものをいただくのもよし、卵とじにしないで含ませ煮としていただくのもよし、そら豆のバリエーションが楽しめます。
【材料】
・そら豆:200g(さやから出して薄皮をむいて)
・昆布だし:100ml
・本枯節だし:100ml
・みりん:大さじ4
・薄口しょうゆ:小さじ1
・甜菜糖:小さじ1
・塩:小さじ1/2
・卵:2個
そら豆にひと手間かけて
【作り方】
1./そら豆は、丁寧に薄皮をむく。ナイフで浅く切り込みを入れ、剥ぐようにするとむきやすい。
薄皮をむいたそら豆
2./そら豆がかぶる程度の水で茹でる。煮立ったら直ぐに火を止めて、静かに茹でこぼす。
豆の色が透き通った緑になる
3./そら豆を茹でた鍋は一度きれいに洗い流し、分量の昆布だしと本枯節だしを混ぜたものに、みりん、薄口しょうゆ、甜菜糖、塩を入れてひと煮たちさせる。
昆布だしと本枯節のだしは混ぜる
4./3に2で茹でこぼしたそら豆を静かに入れる。豆が煮くずれしないように弱火で2分ほど煮る。
豆が踊らないように
5./含め煮としていただく場合は、ここでボウルなどに煮汁ごと移し、氷水に当てて冷やし冷蔵庫に入れて味を含ませる。
シンプルに含め煮も美味しい
6./4で煮ているところに溶き卵2個分を回し入れ、卵とじにする。卵全体に火が通るように鍋を少し動かしながら様子を見る。卵に火が通ったら、できあがり!
卵とそら豆の色合いも楽しめる
7./温かいうちに器にすくっていただくのも美味しいですが、冷まして味をゆっくり含ませてからいただくのもそら豆と卵の優しい味わいを楽しめます。
冷めるときれいに切れる
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。
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