【京のおばんざい】春の常備菜「桜エビ入りの五目煮」

カテゴリー:レシピ 投稿日:2021.04.22

「天神さんで桜エビ売ってたさかい」と弾んだ声で言いながら、母が作っていた「桜エビ入りの五目煮」。
天神さんとは、学問の神様として有名な京都北野天満宮のことです。毎月25日のご縁日には、露店が所狭しと立ち並びます。乾物を扱う店もあり、春には、素干しの桜エビが山盛りに。
「桜エビが、ええお出汁になって、ほんま、おいしいなあ」
栄養たっぷりの常備菜としてお勧めです。
(注:天神さんのご縁日は、今後、コロナの感染拡大予防のため自粛される可能性があります)

駿河湾の幸・桜エビ

 

桜エビ入り五目煮の作り方
五目とは5つに限らず、たくさんの具材という意味です。今回は桜エビのほか昆布、大豆、コンニャク、ニンジン、ゴボウを入れました。レンコンやちくわなどもおいしいですよ。
味付けの前に、だし汁で柔らかく煮ておくと、少量の醤油とみりんでしっかりしたお味にすることができます。

 

【材料】
・乾燥桜エビ:10g
・水煮大豆:100g
・昆布:3g
・コンニャク:50g
・ゴボウ:50g
・ニンジン:50g
・水:300ml
・顆粒だし:小さじ1/2
・砂糖:小さじ1
・酒:大さじ1
・醤油:大さじ1
・みりん:大さじ1

 

【作り方】
1./昆布は、キッチンバサミなどで約1センチ四方に切る。ニンジンは大豆ほどの大きさに切る。ゴボウは皮をこそげた後、大豆ほどの大きさに切り、水に漬けておく。

大きさを切りそろえる

 

2./コンニャクを大豆ほどの大きさに切った後、フライパンで乾煎りして、水分をとばす。乾煎りの方法は、熱したフライパンに油をひかずにコンニャクを投入する。パチパチと音がしてはねるのを、箸などでかき混ぜる。表面が軽く焼けて、音がしなくなるまで煎る。乾煎りすると、味しみが良くなり、プリプリの食感が得られる。

軽く焼き目がつくまで乾煎りする

 

3./鍋に、醤油とみりん以外のすべての材料(1の昆布、ニンジン、ゴボウ、2のコンニャク、桜エビ、大豆、水、顆粒だし、砂糖、酒)を入れて、蓋をして中火にかける。時々、アクを取ってかき混ぜる。

アクを取りながら

 

4./沸騰したら弱火にし、醤油とみりんを加える。蓋をして約15分、ことこと煮る。最後に蓋を取り、底から混ぜて水分をとばす。

海と山の幸が豊かな常備菜

 

福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。

 

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この記事を書いた人

編集部
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