春は「新じゃが」の季節です。新じゃがいもは、⽪が柔らかい、⽔分が多めで⾹りが良いなどの特徴があります。ビタミンCの含有量も多く、じゃがいもの⽪には、ビタミンB2やカリウム、マグネシウム、⾷物繊維が多く含まれています。特に、⽪の柔らかい新じゃがいもは、栄養価を丸ごと⾷べることができます。
ただし、⽪ごと調理する場合は、⽪が緑⾊になっていないか、芽が出ていないかを注意しましょう。芽や緑の⽪の部分には、ソラニンなどの天然毒素が含まれているので、この場合は取り除いて調理する必要があります。
今回は、新じゃがいもと緑色がきれいなスナップえんどうを合わせ、アンチョビを隠し味にしたオリーブオイルで揚げ焼きにして、温かいうちにいただくホットサラダにしてみました。仕上げにかけるバルサミコの優しい酸味と⽢みが、カリっと焼いた新じゃがいもの⾹ばしさを引き⽴ててくれます。
トッピングのチーズは、明るいオレンジ⾊が春を感じさせてくれるミモレット! 花冷えの春に美味しいホットサラダの出来上がりです。
【材料】
・新じゃがいも:500g
・スナップエンドウ:150g
・オリーブオイル:大さじ3
・アンチョビ:3切れ
・ローズマリー:2~3本
・塩(ピンクソルト):小さじ1
・胡椒:少々
・ホワイトバルサミコ:大さじ2
・チーズ(ミモレット):20g
春らしい彩を楽しむサラダに
【作り方】
1./新じゃがいもは⽪をきれいに洗い、⽪ごと蒸し器で30分ほど蒸す。⽵串がスッと通るくらいまで蒸しておく。蒸して冷ました新じゃがいもは、1個を4等分にする。⼩さめの新じゃがいもの場合は半分にする。
蒸してもみずみずしい
2./スナップエンドウは、ヘタと太い筋を丁寧に取る。反対側にも細い筋があるので、そちらも取る。
下ごしらえしたスナップエンドウ
3./ミモレットは、スライサーなどで削っておく。
オレンジ色がきれいなミモレット
4./フライパンにオリーブオイル⼤さじ3とアンチョビを⼊れ加熱する。アンチョビに⽕が通ると、⾃然に溶けるようになるのでほぐして全体に混ぜる。アンチョビが全体に混ざったら、新じゃがいもとローズマリーを⼊れて、新じゃがいものそれぞれの⾯を揚げ焼きにする。
ローズマリーの香りが立つように
5./新じゃがいもがきつね⾊になってきたら、スナップエンドウを⼊れ、全体に⽕を通す。
少しきつね色になるまで
6./スナップエンドウに火が通り透き通ってきたら、塩と胡椒を入れ、最後にバルサミコを回しかけて全体を混ぜ合わせる。
バルサミコとピンクソルト
7./器に盛りつけて、ミモレットをトッピングしてできあがり!
温かいうちに召し上がれ!
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。
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