冬の楽しみの1つが、ふうふう言いながら食べる料理。今回は、発酵食品を使った世界のあったか家庭料理を3つご紹介します。
発酵のチカラで旨みが凝縮し、栄養価の増している食品を使うことで、簡単なのにびっくりするほどおいしい味に。すぐれた栄養を補給をして、心までほかほかしましょう!
スイス代表・チーズフォンデュ
スイスの家庭料理チーズフォンデュなら、滋養豊かなチーズをたっぷり食べられます。白ワインのかわりに牛乳で作れば、子どもでも楽しめる柔らかな味に。温野菜を用意すれば、野菜が苦手な子でもどんどん食べてくれると評判です。
【材料】
・チーズ(※1):300g
・白ワイン:100cc
・にんにく:1片
・ゆでた野菜(※2):適宜
・バゲット:適宜
※1 エメンタールチーズ、グリエールチーズなど数種を使えば、深い味わいに。ピザ用チーズを使えば、気軽に作れる。
※2 ブロッコリー、れんこん、にんじん、じゃがいもなど固めにゆでた野菜をお好みで。
【作り方】
①/チーズを細かく切る。野菜、バゲットは一口大に切る。
②/にんにくを半分に切り、鍋に切り口をこすりつけて香りを移す。
③/白ワインを入れ、強火にかけてアルコール分を飛ばす。
④/沸騰したら弱火にしてチーズを数回に分けて加え、煮溶かす。
⑤/④をごく弱火で温めながら、温野菜やバゲットを絡めていただく。このとき、底をすくうようにすると、鍋底がこげつかない。
イタリア代表・鶏肉のアンチョビ煮込み
鶏肉をアンチョビと白ワインビネガーで煮込むイタリア料理のカチャトーレ。酢のチカラで柔らかくなった鶏肉に、ローズマリーの爽やかな香りとアンチョビの旨味がたまらない! 体をあたためるとされる根菜を合わせてコトコト煮たら、冬に嬉しい一品になりました。
【材料】
鶏もも肉300g、れんこん80g、にんじん40g、玉ねぎ1/2個、アンチョビ2切れ、にんにく1片、ローズマリー1枝、白ワイン100cc、白ワインビネガー大さじ1~2、オリーブオイル大さじ2、小麦粉適量、塩少々、こしょう少々
【作り方】
①/鶏肉を食べよい大きさに切り、塩こしょうをもみこんでおく。
②/玉ねぎは粗みじんにする。れんこんとにんじんは皮をむき、適当な大きさに切る。
③/①に小麦粉をふる。
④/フライパンを傾けてオリーブオイルを入れ、にんにくを入れて熱す。香りが立ったらにんにくを取り出し、③の両面をカリッとなるまで焼く。
⑤/鶏肉を取り分け、残った油で玉ねぎをしんなりするまで炒める。
⑥/⑤を鍋に移し、④の鶏肉とアンチョビ、白ワイン、白ワインビネガーを入れて強火にかけ、アルコール分を飛ばす。
⑦/れんこんとにんじん、ローズマリーを加え、ひたひたになるまで水を足したら、ふたをして弱火で20分ほど煮込む。
⑧/肉が柔らかくなったら、塩こしょうで味を整えて出来上がり!
ドイツ代表・スペアリブのビール煮
栄養たっぷりの豚のスペアリブをビールで煮込むドイツの家庭料理です。ビールの力で肉の臭みが消え、ほろりと崩れる柔らかさに。肉の旨みとビールのほろ苦さ、玉ねぎの甘みで、煮汁も食べ尽くしたくなるおいしさ。ビールのおつまみにも最適!
【材料】
スペアリブ350g、玉ねぎ1個、ビール200cc、にんにく1片、ローリエ1枚、オリーブオイル大さじ1、しょうゆ小さじ1/2、塩少々、こしょう少々
【作り方】
①/スペアリブに塩こしょうをすりこんで、30分以上おく。
②/玉ねぎはせん切りにする。
③/鍋にオリーブオイルを入れ、にんにくを熱して香りを出す。
④/にんにくを取り出し、①の表面をこんがり焼く。
⑤/②を加え、しんなりするまで炒めたら、ビールとローリエを加えて煮る。
⑥/肉が柔らかくなったら、しょうゆ、塩こしょうで味を整え、さらに5分ほど煮て出来上がり。