今の時季、河川敷や土手、小道の脇などに青々とした大根の葉のような草を見かけることがあります。それは「セイヨウカラシナ」かもしれません。「セイヨウカラシナ」は「クロガラシ」と「アブラナ」が自然交雑した種で、日本へは弥生時代に中国から伝わり、その後食用になったと言われています。塩漬けにするとその名の通りピリッと辛く、ごはんにとてもよく合います。この時季だとまだ葉も柔らかく、漬物には絶好です。見た目はアクが強くて青臭そうですが、見た目と違って実に美味です。春になると菜の花が咲き、その種は粒マスタードの材料にもなります。
今回は採集したセイヨウカラシナを塩漬けにします。
道端に生えているセイヨウカラシナ
「セイヨウカラシナの塩漬け」の作り方
セイヨウカラシナはさっとお湯にくぐらせると辛味が増して一層美味しくなります。青臭さもなく、アクもありません。採集する際には排気ガスなどがかからない、きれいな場所に生えているものにしてください。
【材料】
・セイヨウカラシナ:2~3株
・塩:大さじ1/2
【作り方】
1./採集したセイヨウカラシナをよく洗う。
よく洗う
2./平たいザルにのせ、熱湯をかける。軸が太く固そうなら、さっと湯がいてもよい。
熱湯をかけて辛味を出す
3./2の水を手でぎゅっと絞り、みじん切りにする。
4./ボウルなどに3を入れ、塩を入れてよく混ぜ、小皿などで重石をして1日漬けて出来上がり。食べる時には、手でぎゅっと絞る。
塩を振って漬け込む
パリパリして美味!