長く続いた梅雨がやっと明けたかと思うと、今度は呼吸をするのもつらくなる夏になりました。てらやま農園は「暑いぞ! 熊谷」で有名な埼玉県熊谷市のお隣に位置します。命を守るために冷房を使用しますが、長時間冷房の中にいると今度は身体が冷えてしまい、自律神経の乱れが心配です。そこで、てらやま農園では、身体を温める「豚みそキムチ鍋」が夏の定番です。
キムチ鍋と言えば冬の定番料理ですから、夏に食べるのは意外と思われるかもしれません。しかし人気テレビドラマ「私の家政婦ナギサさん」でも、夏に食べたいメニューとして登場したばかりのキムチ鍋。アスリートをはじめとする健康志向の皆さんには、夏にこそぜひ食べていただきたいメニューなのです。
キムチは言わずと知れた発酵食品で、使用されているとうがらし、にんにく、しょうがの香味野菜には、多くの健康効果が期待されます。例えば、とうがらしにはカプサイシンが豊富に含まれており、体温を上げ、血流をよくして新陳代謝を高めたり、内臓脂肪を燃焼させるのに役立ちます。にんにくには滋養強壮、疲労回復にも効果的で、殺菌効果も強く感染予防に役立ちます。しょうがにも血行促進と体を温める働きがあり、しょうがの香り成分のシネオールには食欲増進、疲労回復、夏バテ解消の効果があるとされています。
また、鍋にする際には葉物野菜が欲しくなるものです。ところが今夏は長雨の影響で、葉物野菜の値が上がっています。そこで今回は、家計にやさしく、栄養豊富な豆苗を使用しました。豆苗は、緑黄色野菜の栄養だけでなく、豆の栄養も併せ持つ食品です。また、豆苗は根を残すと水をあげるだけで再収穫が可能です。お子様の食育、夏休みの自由研究テーマにもおすすめです!
フサフサに育って再収穫!
味付けには、味噌を使用しています。味噌を加えることでキムチの味の深みを引き出し、大豆と豆苗の豆×豆パワーで食欲を増進させます。
豚みそキムチ鍋の作り方
【材料】(2~3人分)
・豚バラ肉:200g
・キムチ:200g
・もやし:1パック
・豆苗:1パック
・味噌:20g
・醤油:大さじ2
・ごま油:大さじ1
・お湯:300ml
【作り方】
1./豚バラ肉を一口大に切り、ごま油をひいて熱したフライパンで炒める。
豚バラ肉をひと口大に切る
2./1に火が通ったら、キムチ、味噌を加えてサッと炒める。
手短に混ぜ合わせる程度でOK
3./2の火を止め、もやしを入れておいた鍋に2の中身を入れる。
この時に余分な脂は入れない
4./3に醤油、お湯を加えて沸騰するまで煮る。煮たったら火を止め、食べやすい大きさに切った豆苗を入れ、蓋をして蒸らせば完成。
ひと煮立ちさせればしんなりする
このまま食べるのももちろんですが、うどんのつけ汁としても最高です!
豆苗が爽やかで夏にピッタリ!
(監修 寺山里美)