江戸の遊び心!「カツオの尾のつまようじ」

カテゴリー:レシピ 投稿日:2020.07.07

この時季は、ほどよく脂がのったカツオの水揚げが続いています。ちなみにカツオは「初ガツオ」「戻りガツオ」の2回の旬があります。5月頃からはじまり、8~9月頃に三陸、北海道南部あたりまで北上し、今度は一転して南下します。
そんなカツオで、いまは珍しくなった「カツオの尾のつまようじ」を作ってみました。漁師さんや板前さんがカツオをさばいた後に遊び心で作っていたものです。尾が手に入れば作り方はとても簡単です。
カツオの尾びれは先端部がひげのようにきれいに分かれており、見た目が美しいだけでなく、骨の弾力と適度なとがり具合がつまようじにぴったりです。その昔、粋な人は着物の襟に挿(さ)して歩いていたそうです。「もったいない」精神だけではなく、ちょっとこだわった自分流つまようじを作ってみませんか。

 

「カツオの尾のつまようじ」の作り方
カツオの尾は1匹単位で買わないと手に入りませんが、店頭でさばいている魚屋さんや料理屋さんなどに頼むといただけます。赤梅酢で先端を紅色に染めていますが、梅酢がなければ食紅か、あるいはそのまま染めなくてもOKです。

 

【材料】
・カツオの尾:1個
・赤梅酢:適量

カツオの尾

 

【作り方】
1./カツオの尾を10分程度茹でてから水に取り、尾の部分を手でばらす。

茹で上がったカツオの尾

 

簡単にバラバラになる

 

2./水の中でこすり洗いしながらカツオの皮や身をきれいに落として干す。

真っ白になる

 

3./赤梅酢に先端部を浸して1日程度置いて染め上げ、干して出来上がり。

先端を染める

 

きれいに染まる

 

つまようじとして使うのは、ひげの先端部ではなく尾の根元の方です。洗って何度も使えます。

 

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この記事を書いた人

編集部
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