魚は、幼児食で積極的に取り入れたい食材の一つです。魚には脳を構成する成分や、血液をサラサラにする成分が含まれているので、「お魚大好き!」になってもらえば、将来の生活習慣病へのリスクも減らすことができるでしょう。
スーパー等で市販されている魚の西京焼きは味が濃いことが多いので、幼児期のお子さんにはあまりおススメできません。自宅で漬けると薄味に調整できるので、成長段階に合わせて和食の味に親しませてあげたいですね。今回のレシピは、白みそにみりんを合わせることで、まろやかな味に仕上げました。
■適齢期:幼児期(1〜2歳)
■塩分:0.1g(1食分)
【材料】(子ども2食分)
・鮭(カジキマグロや白身魚でもOK):50gを2切れ(合計100g)
・酒:2g
▼調味料
・みそ(料亭の味 白みそ):4g
・酒:1g
・みりん:2.5g
・三温糖:2g
身近な材料で簡単に西京漬け
【作り方】
(1)魚に酒をふって、調味料を混ぜ合わせる。
酒をふると臭みがとれる
(2)ビニール袋に1の魚と、混ぜた調味料を入れて合わせ、30分程度冷蔵庫で寝かせる。
密閉できると味が染みやすい
(3)フライパンにクッキングシートを敷いて、2の魚をのせ、中火で焼く。
薄く油を敷いて焼いてもOK
(4)両面に焼き色がついて、魚の中までよく火が通ったら、皿に盛り付けて出来上がり。
火が通っていることを確認
出来上がり
【ワンポイントアドバイス】
■ビニール袋で魚を漬け込む際には、空気をしっかり抜いておくと、少ない調味料で味が染みます
■美味しい魚料理を作るうえで最も大切なことは、新鮮な魚を使うことです
■魚に火が通っていないと細菌等が心配なので、お子さんに食べさせる前に箸で割るなどして、必ず中まで火が通っていることを確認してください
レシピ=小野友紀/大妻女子大学短期大学部家政科食物栄養専攻専任講師。管理栄養士。乳幼児期の食をめぐる課題・食事援助のあり方などの研究を進めている。主な著書に『保育園の食事-離乳食から幼児食まで-』(芽ばえ社)など。