今、スーパーなどに出まわっている新玉ねぎは、みずみずしくて柔らかで、生で食べても甘くておいしいですね。
新玉ねぎの栄養は、通年見られる玉ねぎ(日持ちをさせるために出荷前に乾燥させている)と同様ですが、水分が多くて辛みが少ないのが特徴。生でも食べられるので、熱や水に弱い栄養価をしっかり摂れます。新玉ねぎのスライスに新玉ねぎドレッシングをたっぷりかけて新玉ねぎをダブルでいただくのはいかがでしょう。
「玉ねぎに合うのは玉ねぎでしょ?」と、新玉ねぎを使って、和風ドレッシングを作りました。煮切り酒と煮切りみりんを使った、旨味と甘味たっぷりのドレッシングです。
お子さんにも食べやすい優しい味わいなので、家族みんなで食べられますよ。
今しか味わえない旬の美味しさと栄養をたくさんいただきましょう。
「新玉ねぎドレッシング」の下準備
●「煮切り酒」を作る
今回は作りやすいよう、お酒100mlを使って多めに作りました。
小さ目の鍋にお酒を入れ、火にかけ1~2分沸騰させ、アルコールを飛ばします。火を止め、粗熱が取れたら完成です。
小さく沸騰させて
●「煮切りみりん」を作る
煮切り酒と同じ要領で煮切りみりんを作ります。こちらも作りやすいよう、みりん100mlを使って多めに作りました。
「新玉ねぎドレッシング」の作り方
【材料】(出来上がり量:約220ml)
・酢:大さじ4
・サラダ油(オリーブオイルでも可):大さじ4
・煮切り酒:大さじ2
・煮切りみりん:大さじ2
・醤油:大さじ2
・新玉ねぎみじん切り:大さじ3(中玉の玉ねぎで1/8個分程度)
・塩:小さじ1
・砂糖:大さじ1
・胡椒:お好みで
【作り方】
1./新玉ねぎはみじん切りにしておく。
細かく切るとよりまろやか
2./1と残りの全ての材料をよく混ぜ合わせて完成。冷蔵庫で一日置くと味が馴染んでさらに美味しい。
旨味たっぷり
お好みの量の新玉ねぎを薄くスライスし、「新玉ねぎドレッシング」でいただきます。スライスした玉ねぎを少し食べてみて辛みが気になるようなら、バットやトレーなどに広げ、ラップをして冷蔵庫で30分~1時間ほど寝かせると辛みが和らいで食べやすくなります。
辛みが苦手な人は辛み抜きを
玉ねぎに含まれるアリシンは、疲労回復や代謝アップの効果があるビタミンB1の吸収を助けてくれるため、豚肉などと合わせて食べるとより効果的です。生ハムを加えるなどするとさらに栄養価も彩りもよくなります。
新玉ねぎドレッシングは、サラダ以外にも、ソテーしたチキンや冷奴などいろいろ使えて便利です。
いろいろ使える
余った「煮切り酒」「煮切りみりん」は、煮物にはもちろん、お味噌汁やお吸い物、お浸しや酢の物に使えます。味に角が立つなと感じた時にちょい足しすると、まろやかさや甘味を加えることが出来ます。
(監修 深尾由起子)