
今の時期、柚子の木に黄色い柚子が鈴なりになっているところを見ることがあります。この旬の黄柚子をまるごとそっくり使って柚子酒を作ります。柚子は、皮や果肉で栄養分が異なります。皮にはビタミンCが豊富に含まれ(100g中150mg)、レモン果汁の約3倍と柑橘類の中でもトップクラスです。ビタミンCには、風邪予防や貧血、食欲不振の予防、美肌効果があります。また果肉にはクエン酸や酒石酸、リンゴ酸が多く含まれ、疲労の原因物質の乳酸を分解し、筋肉痛や肩こり、疲労回復効果が期待できます。香りにはリラックス効果もあるなど、すぐれた健康効果があるといわれています。
柚子酒の作り方
こうした健康効果の高い柚子を、まるごとそっくり焼酎に漬けてじっくり栄養成分を抽出します。3ヵ月以上置くと、澄んだ黄色の柚子酒が出来上がります。分量は柚子の量に応じて調整してください。ほんのり甘くて酸っぱい上品な果実酒になります。
芳香漂う旬の黄柚子
【材料】
・黄柚子:1kg
・氷砂糖またはグラニュー糖:300g
・ホワイトリカー:1.8ℓ
【作り方】
1./柚子はよく洗って水気を切り、ヘタを取っておく。
2./熱湯消毒したガラス瓶に氷砂糖またはグラニュー糖を入れ、柚子、焼酎を注いで密封し、冷暗所に3ヵ月以上置いて出来上がり。
柚子をまるごとホワイトリカーに漬ける
昨年漬けた柚子酒で乾杯!
なお、果実酒を作ることは原則酒税法違反ですが、家庭で自分が飲むために作る場合で、以下の3つの条件を守れば例外的に認められています。
・果実を漬け込む酒のアルコール度数が「20%以上」であること
・米、麦、あわ等の穀物を漬け込まないこと
・ぶどう・山ぶどうなどのぶどう類は使用禁止
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